内容説明
地球は四六億年前に誕生した。だが、最初の四〇億年はまだ闇に包まれている。近年、約七億年前の氷河堆積物にまつわる多くの謎が浮き彫りにされてきた。その謎解きから急浮上したのが「当時、赤道付近まで雪と氷に覆われる大寒冷期が地球を襲った」という仮説だった。そしてその極寒期の後には多細胞生物の爆発的繁栄期が訪れる―。本書は、地球科学の最前線に立ち自らも地球史の痕跡を求めて世界各地を調査する著者が「全球凍結仮説」をリポートするものである。この仮説の提示する地球観は、気候システムの研究を活性化させ、さらには生物と地球の離れ難い関係に及んでいく。
目次
第1章 「全球凍結仮説」の登場
第2章 キャップ・カーボネート
第3章 対立する仮説
第4章 反論からの検証
第5章 気候変動論からみた「全球凍結仮説」
第6章 生物科学と「全球凍結仮説」
著者等紹介
川上紳一[カワカミシンイチ]
1956年生まれ。岐阜大学教育学部助教授。名古屋大学理学部卒業、同大学大学院理学研究科地球科学専攻修了。地層の縞から過去の環境変動を読み取り、地球の歴史を解明するという研究活動のかたわら、高校教科書の執筆や小中学生にむけた天体観測イベントの講師をつとめるなどの活動にも取り組んでいる
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