内容説明
22時22分22秒、雪。終電は僕たちを乗せ、走り出す。世界が化石になる前に、“あちら側”にたどりつけ。疾走する言語と肉体、遊戯する物語。古川日出男の新境地意欲作。
著者等紹介
古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年福島県生まれ。98年『13』でデビュー。01年『アラビアの夜の種族』(第五五回日本推理作家協会賞及び第二三回日本SF大賞受賞)。05年『ベルカ、吠えないのか?』(第一三三回直木賞候補)『LOVE』(第一九回三島由紀夫賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hit4papa
49
著者は、拡散する物語と豊饒な言語表現が魅力ですが、結論から言ってしまうと、”古川日出男作品としてつまらない”です。26時間制の東京というワンアイディアから作り上げた印象が強いですね。冥界への道行きがとってつけたかのよう。冥界といえばギリシャ神話のオルフェイスの悲劇ですが、そういう物語性も欠如しています。深読みをすると(そもそも、深読みさせるタイプの作家ではないと思うのです)、モラトリアムな生き方を止め未来に目を向けよ!、というメッセージでしょうか。違うなぁ・・・。好きな作家なので辛口になってしまいました。2019/09/07
さっとる◎
40
つまらない。1日が延々と24時間をループするのにも、信号機が馬鹿みたいに青黄赤なんてやってるのにも飽きてきた。通りすぎる風景に何も感じなくなって、野心がコロンとか干からびた音をたてて、まずいなと思う。だから本を開いて、私は「こんなんじゃ、ぜんぜん足りない」を思い出す。こんなんじゃ、ぜんぜん足りない。感覚を鈍らせるな、注意しろ、意識のスイッチを奪われるな。いつだって何かが始まるのは視界の隅っこで、しっかりインスピレーションに捕獲されろ。そしたらね、ここではないここがちゃんと現れる。それってとても素敵なこと。2019/09/07
さっとる◎
36
ふわっと日出男。装丁も素敵。挿絵も入ったりして尖ってない。じゃあ良いのかというと微妙だけども、好きかどうかでいえばこういう本は大好きだ(笑)。26時間の東京。その余分な2時間は、どこにある?61分で29駅を一周する山手線がプラス何分って少し手間取った時に、視界の隅に信号機が赤のあとに黄色って不審な行動をとったのが見えた時に。その秘密の瞬間は現れる。もう1つの東京。もう2つ3つある東京。仲間を救いに、仲間に会いに、僕たちは地面の下に。でも着くまでは、歩いちゃいけない。野心はどこにある?生きている、ここに。2017/05/05
あじ
28
理屈は要らない、あくまでインスピレーションで読む!!24時間制のコチラ側と26時間制のアチラ側との、歪みの空間の中で共鳴するうねりの渦中にダイブ。インスピレーションという方位磁石だけが頼り。携帯するのを忘れないで。2013/09/16
れんこ
19
読んだけれど、読んだと言うだけで終わってしまった。読んだ方の感想からこの本は読むのに適した季節があるのかもしれませんね。蒸し暑い時期で失敗したかも。2015/07/03




