内容説明
国民総幸福を国政に掲げ、世界一幸福な国と脚光を浴びるブータン。伝統と近代化、難民問題など、苦悩するブータンの現実と、死をふくむ豊かな宗教文化に光をあて、日本人にとっての「幸福のカタチ」を探る。
目次
序章 ブータンから学ぶ幸福論
第1章 私の幸福なる体験―仏教文化との出会い
第2章 育まれてきた幸福―民族と歴史
第3章 「国家の幸福」と「個人の幸福」―国の政策とGNH
第4章 「踊る幸福」と「見る幸福」―宗教世界観と祭礼
第5章 死を含む幸福―日本との比較から
終章 ゆらぐ幸福と伝統の創造
著者等紹介
本林靖久[モトバヤシヤスヒサ]
1962年、石川県に生まれる。大谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、大谷大学、佛教大学、大阪外国語大学等講師。専門研究分野は、文化人類学・宗教民俗学・地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めめ
1
ブータンの生活様式や、宗教観、今後の課題について書かれている。 祭りについてはかなり詳しく書いてある。 死後についての宗教観は日本と対比して書かれているので、理解しやすい。 普段何気なく考えていることや、当たり前のことがその国々の「文化」として根強く自分にも知らぬ間に入ってきていることに気付かされた (死後の価値観に関して) ツァツァが何のためなのか気になるところ ブッタガヤのあの少年のお坊さんはリンポチェだったのかも??? ネパール移民との民族問題には軽く触れる程度 幸福と欲望 国王の考え 情報2013/04/09
★★★★★
1
ブータン文化の概説書。専門論文ではなく一般向けの啓蒙書であるため若干感傷的ではあるが、文化とは何か幸福とは何かについて十分考えさせる内容を持っている。2009/01/10
Venice
0
宗教中心。文化人類学2022/06/07