クリスマスの木

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クリスマスの木

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  • サイズ B6判/ページ数 137p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784105340018
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

クリスマスが近づくと、忘れていた記憶がよみがえることがある。ニューヨークの女の子から届いた、心に響く贈りもの。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

296
クリスマスが近づくと、毎年ニューヨークのロックフェラー・センターには巨大なクリスマス・ツリーが出現する。過去最大のものは1999年の30,48mだったそうだ。さて、本書はある年の、このツリーを巡る物語だ。主に登場するのは、庭師の「私」(物語の語り手)と、シスター・アンソニー、そして「トゥリー」と名付けられたドイツ・トウヒの樹。この物語には魔法も登場しないし、奇跡もまた起きることはない。唯一、日常が非日常に転換する瞬間があるとすれば、それは孤児のアンナがシスター・アンソニーになった、まさにその瞬間だ。⇒2015/12/09

masa@レビューお休み中

99
一本の木をめぐる物語です。ある人から見ると、どこにでもある、他の木とは変わらないものかもしれません。でも、その木が特別な木で、たったひとりだけの大切な友人である場合もあるのです。ニューヨークのクリスマスの風景というと、真っ先に思い浮かべるのがロックフェラー・センターのクリスマスツリーではないかと思います。その木を選定する庭師の男と、選ばれた木がある場所に住まうシスターの関わりを描いたお話です。出会いというのは、ある日突然やってくるもの。それを不幸と思うのも幸運と思うのも…その人次第なんですよね。2016/01/13

ふう

80
「木」の物語を何冊読んできたことでしょう。この秋には4冊読みましたが、どの作品も木が、言葉だけでなく風景も音楽も、そして時の流れをも物語ってくれる、心に響くものでした。この作品もそう。1本の大きなドイツトウヒがクリスマスの木としてロックフェラー・センターに飾られるまでの、木とシスターと造園家の静かで温かい時間が描かれています。共に育ってきた木と別れる決心をしたシスターの気持ち、お別れの日に修道女たちが木の下でささげた祈りと歌。どんな物語にも終わりがあり、物語の続きは人々の心に引き継がれていくのですね。2015/12/20

(C17H26O4)

78
ロックフェラー・センターのクリスマスツリーの点灯式をテレビで見て思わず歓喜の声や溜め息をもらしたことがある。何万個ものライトが灯る瞬間、あたたかで楽しい気持ちが湧き起こる。その場にいたらどんなに感動することだろう。これはそのツリーをめぐるお話。ツリーに相応しい木を探す仕事に携わる造園家が一本の木との出会いを通して一人のシスターと語らうようになる。友だちとなる。普通だったら友だちにはなりそうもなかった友だち。彼女が彼にもたらしたものとは。また彼が彼女にもたらしたものとは…🎄Merry Christmas!2021/12/06

メタボン

38
☆☆☆★ ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを偶然にも見たことがある。この本を読んでから見れば感慨もひとしおだっただろう。シスター・アンソニーことアンナの思いがトゥリーに伝わっている。静かな星の夜に思いを寄せる。2016/05/10

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