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芹 沢 俊 介 選 書 ■
不登校の問題は「存在論的引きこもり」というテーマを考えるときの原点です。 この視点に役立つ本を選書してみました。 |
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| 『子ども達が語る登校拒否』
石川憲彦【著】 世織書房(1993-02出版) ISBN:4906388094
不登校を語るときに不可欠の本。一種のテキストとしてこの分厚い本は基本文献といえます。
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| 『今日一日だけ生きてみよう』
卯月タラ【著】・高岡健【解説】 雲母書房(2003-09-15出版) ISBN:4876721408
生きにくさを感じる母親と、不登校の子どもが、お互いが支えあうように生きる。もろいような、力強いような、微妙な状態にいる自分達を書いている。不登校だけではなく、人間論に入っている本。
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| 『不登校―その心理と学校の病理』
吉田脩二・生徒の心を考える教師の会【編著】 高文研(1993-09-01出版) ISBN:4874981410
精神科医の著者は「求群感情」という概念をもとに不登校を考えている。不登校について仮説を立てる本は存外少なく、とても触発を受けた。
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| 『不登校が問いかけるもの』
須永和宏 慶應義塾大学出版会/版元品切
この本は不登校をめぐる全体像が非常に的確にとられている。家庭裁判所の調査官という位置、ご自身も子どもの不登校を体験し、地に足がついた内容になっている。
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| 『学校に行かない僕から学校に行かない君へ―登校拒否・私たちの選択』
東京シューレの子どもたち【編】 教育史料出版会(1991-01-15出版) ISBN:4876521972 |
| 『僕らしく君らしく自分色―登校拒否・私たちの選択』
東京シューレの子どもたち【編】 教育史料出版会(1995-09-09出版) ISBN:4876522847 |
| 不登校の子どもたちが不登校の子どもに向けて語りかけたものだが、最終的には自分に向けて語りかけることで、不登校を自分自身で認めていくスタンスで書かれている。
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| 『「子どもらしさ」と「学校」の終焉―生きるための教育をもとめて』
深谷昌志【著】 黎明書房(2000-03-01出版) ISBN:4654090088
今の社会のなかで、子どもらしさがどんどん奪われていく。学校らしさ、学校のあり方自体が終わりを告げてきた。不登校の背景を教育学者として、データを踏まえながら論考している。
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| 『少年漂流記』
西山明【編】 共同通信社(1998-12-26出版) ISBN:4764104148 |
| 『少年サバイバル・ノート―家族の中で「生き抜く」ために』
西山明【著】 集英社(2000-08-22出版) ISBN:4087200493 |
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西山さんは2005年春に亡くなった。少年が起した事件をルポした本。だが、不登校や親子関係にも触れている。特別不登校に焦点を当てた本ではないが、このような著者の見方はとても大切だと思う。 |
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| 『急がされる子どもたち』
デイヴィッド・エルカインド【著】、戸根由紀恵【訳】 紀伊國屋書店(2002-04-30出版) ISBN:4314009128
子どもたちの置かれている状況はアメリカと日本はそんなに変わらないことがこの本からわかる。もちろん違う面があるが、先進国で子どもが追い詰められている状況に差がないことが読み取れる。
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| 『やっとお前がわかった―子どもたちへ』
朝日新聞大阪社会部【著】 朝日新聞社(2000-02-05出版) ISBN:4022574631
子どもたちのことがわからない大人たちが振り回されながら、子どもたちの現実を受け止める姿が描かれている。
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| 『子どもへのまなざし』
佐々木正美【著】 福音館書店(1998-07-10出版) ISBN:4834014738
とてもよく売れていて、良い本です。著者は精神科医。乳児期・幼児期から子どもへのあたたかいまなざしをそそぐこの視点は、大事だと思う。
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| 『岩波講座
現代の教育 [第4巻] いじめと不登校』
佐伯胖・黒崎勲・佐藤学・田中孝彦・浜田寿美男・藤田英典【編】 岩波書店(1998-04-27出版)
ISBN:4000108840/版元品切
いじめと不登校は連関が深く、そこに焦点を絞ってまとめている論集。
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| 『笑う不登校―こどもと楽しむそれぞれの日々』
『笑う不登校』編集委員会【編】 教育史料出版会(1999-09-30出版) ISBN:4876523711 |
| 『父親が語る不登校』
東京シューレ【編】 現代企画室 |
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私のとても好きな本。「笑う」という発想がとても良く、不登校はしかめっ面になってしまうけど、親が、身をかたくしていた自分自身の考えに気づき、自由になっていく過程で子どもに笑顔が戻ってくる。
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| 『ホームエデュケーションのすすめ―家庭で学ぶ不登校の子どもたち』
東京シューレ【編】 教育史料出版会(1996-11-01出版) ISBN:4876523053
ホームエデュケーションの本は少ないけれど、家庭で生きる子どもにとってはどこかの時点で必要になる本。
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| 『自然に学ぶ子育て―登校拒否の子と親から教えられたこと』
渡辺位【著】 教育史料出版会(1992-11-10出版) ISBN:4876522367 |
| 『子どもはなぜ学校に行くのか―子育ては「個育ち」』
渡辺位【著】 教育史料出版会(1996-01-25出版) ISBN:4876522871 |
| 渡辺さんは精神科医では不登校肯定論の最初の人。影響を受け、助けられた人は多いと思います。母親のなかには、カリスマ的に信仰している人もいるようで、渡辺さんという存在自体と一体になった本です。
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| 『言ってもいいですか』
島根三枝子【著】 世織書房(1996-10出版) ISBN:4906388450
島根さんはかつてコミュニティスペース横浜「地球屋」を主催し、今はサポート校で活動している、とてもやさしく熱心な実践家です。その実践からのメッセージ。
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| 『教育再定義への試み』
鶴見俊輔【著】 岩波書店(1999-10出版) ISBN:4000264427
この本は哲学書ですが、鶴見さん自身が日本の学校へは行っていない人で、徹底した不登校者です。そのような意味でも推薦書です。
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| 『「子ども」の消滅』
斎藤次郎【著】 雲母書房(1998-06-25出版) ISBN:4876720649
子ども論の第一人者。手垢にまみれた子ども観の全面的な転換を訴える、久々の子ども論集
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| 『ありのままでいいんだよ』
不登校の子を持つ親【著】、広木克行【編著】 北水(2005-09-25出版) ISBN:4939000753
母親、父親が子どもを受け止め、今までにないしっかりとした文章を寄せています。5年前のバスジャック事件で被害に会われた山口由美子さんが書かれていることは貴重です。
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| 『スクールソーシャルワークの展開―20人の活動報告』
日本スクールソーシャルワーク協会【編】・山下英三郎【監修】 学苑社(2005-08-01出版) ISBN:4761405058 |
| 『スクールソーシャルワーク―学校における新たな子ども支援システム』
日本スクールソーシャルワーク協会【編】・山下英三郎【著】 学苑社(2003-08-20出版) ISBN:4761403071 |
| スクールソーシャルワーカーの存在と視点は、不登校問題において重要なことです。子ども側にたったスクールソーシャルワーカーをどれだけつくれるのかについて、草分けである山下さんは今も苦労していらっしゃいます。
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| 『孤立を恐れるな!―もう一つの「17歳」論』
高岡健【編】・石川憲彦・山登敬之・藤井誠二・牧野剛・三上治【著】 批評社(2001-05-25出版) ISBN:4826503326 |
| 『引きこもりを恐れず』
高岡健【著】 ウェイツ(2003-09-30出版) ISBN:4901391380 |
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前者は高岡さんの単著ではなく、対談などをまとめたもの。後者は引きこもりについての講演集です。時代状況とともに不登校・引きこもりを語っています。 |
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| 『不登校という生き方―教育の多様化と子どもの権利』
奥地圭子【著】 日本放送出版協会(2005-08-30出版) ISBN:4140910372 |
| 『学校に行かなかった私たちのハローワーク』
東京シュ−レ【著】 (2005-07出版) ISBN:4903192016 |
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東京シューレの20年は不登校の見方や価値観を変えた歴史でもあり、フリースクールの歴史でもある。 |
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| 『東京シューレ 子どもとつくる20年の物語』
NPO法人東京シューレ 奥地圭子【著】 (2005-09出版) ISBN:4903192008
東京シューレを居場所として生きた経験を糧に、今を生きる若者たちが書いた本。 |
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