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『ビジュアル・ワイド江戸時代館』
竹内誠【監修】
小学館(2002-12-01出版)
ISBN:4096230219
江戸時代という時代と江戸という町、そしてそこでの暮らしを豊富な図版で立体的に紹介する、江戸庶民文化総合ガイド。生活者レベルでの記述が多く、江戸文化歴史検定のみならず、時代劇や時代小説のサブテキストにも最適。興味のある話題を拾い読みしていくだけでも、充分に楽しめる。
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『『熈代勝覧』の日本橋―活気にあふれた江戸の町』
小澤弘・小林忠【著】
小学館(2006-02-01出版)
ISBN:409607019X
日本橋界隈の賑わいを活写した、全長12mの長大な絵巻「熈代勝覧」。1671人に及ぶ登場人物の詳細な描き分けは、目を見張るほどの迫力がある。この「熈代勝覧」を丹念に読み解くことで、文化年間の庶民の生活・風俗・生業などを生き生きと再現する。
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『江戸名所図屏風―大江戸劇場の幕が開く』
内藤正人【著】
小学館(2003-09-20出版)
ISBN:4096070173
1800年代初頭の江戸を描いた「熈代勝覧」に対し、こちらは江戸開府からまだ日も浅い1630〜40年ごろを描いた「江戸名所図屏風」を読み解く1冊。描かれた人物の服装や髪型にも多分に桃山的な風俗が残り、誕生間もない新興都市・江戸のエネルギッシュで猥雑な雰囲気が読み取れる。
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『江戸の料理と食生活―日本ビジュアル生活史』
原田信男【編】
小学館(2004-06-20出版)
ISBN:4096261300
握り寿司、蕎麦、天麩羅、鰻の蒲焼……現代に続く外食文化の多くが江戸時代に誕生し、定着している。スローフードが主張される今、生産・流通から消費まで、江戸時代の食文化を総合的に紹介する1冊。レシピの再現などもあり、新鮮な素材に手間隙かけた旨そうな料理写真が目にも楽しい。
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『江戸の判じ絵―これを判じてごろうじろ』
岩崎均史【著】
小学館(2004-01-10出版)
ISBN:4096261319
江戸っ子は駄洒落(だじゃれ)が大好き。端の両詰めに後藤家の屋敷があったから「五斗(ごと)と五斗で“一石(いちこく)”橋」と、橋の名前まで洒落のめす。このセンスを絵で表現したのが判じ絵。他愛なくも楽しい「目で見るなぞなぞ」に頭をひねりつつ、森羅万象を笑い飛ばす江戸庶民の図太い楽天性を身につけたい。
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『一目でわかる江戸時代―地図・グラフ・図解でみる』
竹内誠【監修】、市川寛明【編】
小学館(2004-05-10出版)
ISBN:4096260673
江戸時代に関して現在わかっている記録や数値を、図や表にまとめた目で見るデータ集。物価や給与、人口や土地利用、気候や災害……とにかく幅広い。江戸文化歴史検定の副読本としても有効な「江戸時代白書」。
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『江戸お留守居役の日記―寛永期の萩藩邸』
山本博文【著】
講談社(2003-10-10出版)
ISBN:4061596209
江戸留守居役とは、参勤交代で領国へ戻る藩主不在の藩邸を預かり、江戸詰め藩士の統率や、幕府や他藩との折衝などを行なう重役。いわば各藩の江戸駐在外交官である。改易の嵐の中、留守居役の裏工作で、不始末を起こしながら生き延びた藩もあれば、取り潰された藩もあった。本書は、寛永年間に萩藩の留守居役を勤めた福間彦右衛門の日記をもとに、その日常業務を追った1冊。常日頃のネットワーク作りや折に触れての付け届け、丹念な根回し工作など、日本の官僚政治の原点を見るようで面白い。
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『殿様の通信簿』
磯田道史【著】
朝日新聞社(2006-06-30出版)
ISBN:4022501898
元禄年間、公儀隠密が極秘裏に集めた各藩主の個人データ『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』をもとに、大名の素顔に迫る。「松の廊下」の刃傷沙汰以前にはまったく無名の田舎大名だった浅野内匠頭(たくみのかみ)長矩(ながのり)についての人物評などは、生前に関する記録が『土芥寇讎記』の他には皆無に近いため、貴重な史料となっている。「生得、魯(ろ)にして、分別あたわず」と酷評された岡山藩主・池田伊予守(いよのかみ)綱政や、「ひそかに悪所に通い、常に酒宴、遊興、甚だし」とされた水戸黄門こと徳川光圀など、裏側から見た人物像がとても興味深い。
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『その後の慶喜―大正まで生きた将軍』
家近良樹【著】
講談社(2005-01-10出版)
ISBN:4062583208
聡明と評されながら、大政奉還により歴代最短のわずか1年で将軍職を退いた徳川慶喜。彼は歴史の表舞台から姿を消した後、大正2年にその生涯を終えるまでの45年間をひっそりと生きた。木戸孝允、西郷隆盛、勝海舟、大久保利通、そして明治天皇など、維新に絡んだ両陣営の人々を見送り、過去については硬く口を閉ざしたまま、ひたすら趣味人としての後半生を送った慶喜。本書は、その姿を慶喜家の歴代執事が書き残した「家扶日記」をもとに再現する。狩猟や写真などに卓越した才能を示し、弓道やサイクリングを日課とする。すべての子供を出入りの植木屋や米屋に里子に出し、牛乳や豚肉を好んで食す。好奇心旺盛で進取の気性に富んだ最後の将軍は、なかなかに魅力的だ。
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『代官の日常生活―江戸の中間管理職』
西沢淳男【著】
講談社(2004-11-10出版)
ISBN:4062583143
時代劇ではつねに「おぬしも悪よのう」と悪役のイメージが強い代官。その実態は徳川幕府の中間管理職であり、また転勤族であった。旗本としては最下級職だった代官は、徴税をはじめ、農業指導・土木事業・災害復旧・領民保護・警察業務など、民政官としての職掌はきわめて非常に多岐に渡る。その一方、ちょっとした事件でも上司である勘定奉行の指図を仰がねばならないほど自己裁量権は小さく、また出費が多く、決して楽な職務ではなかったらしい。奉行への出世を夢見て地道に仕事に励む代官たちの実像は、東京本社から地方支社に出向したサラリーマンのようで、どこか身につまされる。
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『大江戸飼い鳥草紙―江戸のペットブーム』
細川博昭【著】
吉川弘文館(2006-02-01出版)
ISBN:4642056084
『南総里見八犬伝』で知られる滝沢馬琴は、82歳で迎える死の直前まで詳細な日記をつけていた。その日の天候の記録で始まるこの日記では、多い時には100羽を超えた彼の飼い鳥について多くの紙数が割かれている。本書は、この馬琴の日記を主な史料として江戸時代の飼い鳥を中心とするペット事情を綴る。当時のベストセラーの一角に鳥の飼育指導書が入っているなど、丹頂鶴から雀まで、また大名から庶民まで、江戸住民が鳥にかけた情熱に驚く。
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『アスファルトの下の江戸―住まいと暮らし』
寺島孝一【著】
吉川弘文館(2005-06-01出版)
ISBN:4642055924
江戸の町の発掘調査記録。平賀源内や喜多川歌麿が暮らした現・都立一橋高校の敷地からは、犬・猫・熊・猿・鯨・白鳥・烏など、調理の痕跡が残る多様な動物の骨が出土した。なぜか江戸近郊農村の畑地から多く出土する子供の遊具「泥メンコ」は、じつは「教育上よくない」という幕府の禁令により親が取り上げて雪隠に捨て、それが下肥とともに運ばれたものだという。発掘から明らかになった江戸庶民の生活に関する興味深い事例が紹介されている。
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『大江戸曲者列伝<太平の巻><幕末の巻>』
野口武彦【著】
新潮社(2006-01-20出版(太平の巻)、2006-02-20出版(幕末の巻))
ISBN:4106101521(太平の巻)、4106101564(幕末の巻)
「週刊新潮」の連載コラムをまとめた2冊本。皇女・和宮から八百屋お七まで、江戸時代のあらゆる階層から美味しいネタを摘まみ食いした、肩の凝らない歴史エッセイ。芝・増上寺の徳川将軍家墓所発掘調査の際に、静寛院宮(和宮)の遺骸の両腕の間から発見された湿版写真のガラス板に薄っすらと残った画像が、夫婦仲が良かったとされる家茂の姿だったというこぼれ話など、読ませどころを心得た83編。
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『幕末単身赴任 下級武士の食日記』
青木直己【著】
日本放送出版協会(2005-12-10出版)
ISBN:4140881658
年間に 藩の 役として江戸勤番を命じられた酒井半四郎が残した、道中と藩邸での日常の詳細な日記。食道楽だったと見える彼の日記には食べ物に関する記述が豊富で、街道筋や江戸の名物を食べたり、自炊のおかずに何を作った(そしてそれを同室の叔父上に全部食べられた)などといった話が、表情豊かに語られている。半四郎の日記を基に、当時の下級武士の、割合にのんきな藩邸での暮らし振りが明かされる。
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『花の大江戸風俗案内』
菊地ひと美【著】
筑摩書房(2002-12-10出版)
ISBN:4480037764
将軍から武家奉公人まで、大旦那から丁稚まで、花魁から夜鷹まで、江戸時代の各階層の装束や髷の結い方などをパステル調の美しいカラーイラストと文章で綴る、江戸時代のファッション・ガイド。粋でいなせな江戸人たちの風俗が分かりやすく、また楽しく解説されている。著者は東京国立劇場の大壁画制作で著名な江戸風俗絵師。
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