内容説明
無実の罪で絞首刑を宣告されたエスメラルダ.カジモドはノートル=ダム大聖堂に彼女をかくまい,おずおずとした愛情で優しく見守る.一方,エスメラルダへの想いに取りつかれたクロード・フロロはエスメラルダに苦悩に満ちた愛の告白をする.エスメラルダの出自をめぐる秘密も明らかになり,物語はいよいよ佳境を迎える.(全2冊)
目次
第七編┴1 ヤギに秘密を打ち明ける危険┴2 聖職者と哲学者とは赤の他人┴3 鐘┴4 宿命┴5 黒い服をまとった二人の男┴6 家の外で呪いのことばを七つどなったら……┴7 修道服をまとった怪しい男┴8 河に面した窓が役に立つ┴第八編┴1 金貨が枯れ葉に変わる┴2 金貨が枯れ葉に変わる(つづき)┴3 金貨が枯れ葉に変わる(結末)┴4 「すべての望みをすてよ」┴5 母親┴6 三人三様の心┴第九編┴1 狂乱┴2 不自由な身体┴3 不自由な耳┴4 素焼きと水晶┴5 赤門の鍵┴6 赤門の鍵(つづき)┴第十編┴1 グランゴワール、ベルナルダン通りでいろいろな謀りごとをめぐらす┴2 宿なしになってしまえ┴3 ばんざい、ばんざい!┴4 まぬけな味方┴5 ルイ・ド・フランス殿下がお祈りをされた奥の間┴6 ポケットの短剣┴7 シャトーペール、救援に現われる!┴第十一編┴1 小さな靴┴2 「白い服をまとった美しい者」(ダンテ)┴3 フェビュスの結婚┴4 カジモドの結婚┴解説(辻昶)