角川文庫<br> 怖い絵

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角川文庫
怖い絵

  • 著者名:中野京子【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2016/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041009123

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内容説明

残酷、非情で甘美……名画の“怖さ”をいかに味わうか。「特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である」。絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」シリーズの原点が、満を持しての電子書籍化。ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など全22作の隠れた魅力を堪能!

電子書籍版の絵画はすべてオールカラーで収録されています。

本書には、紙版に収録されていた以下の2点の絵は収録されておりません。
フランシス・ベーコン「ベラスケス〈教皇インノケンティウス十世像〉による習作」
岸田劉生「切通之写生」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

253
知識はないけど絵画は好きみたいです私。前から読みたかったこの作品。ブクオフで見つけ即買い。知的好奇心を満たしてくれる良い本です。それほど怖くはないけどね。でもなぜか既視感が。いくつかのエピソードには読んだ記憶が?ルドンのキュクロプスやゴヤのあの名作など。でもまあ読書で疲れた頭を休めるにはピッタリですこれ。そう儚い羊たちの祝宴のメデュース号の筏も入ってますよ。また続編も読もうと思います。絵画に興味あればぜひ!2016/07/07

ナイスネイチャ

212
図書館本。「グラハム家の子どもたち」「メデュース号の筏」「いかさま師」はテレビで紹介されてました。見た目で怖いのと解説読んで怖いのと半分半分。「マリーアントワネット最後の肖像」は悲しくもなりました。2015/09/27

bunmei

194
中野京子氏の『怖い絵』シリーズ、原点の一冊。西洋絵画においては、その時代の背景によって描かれる対象や筆致も違います。今まで何気なく観ている絵画の中にも、様々な人々の強欲、嫉妬、恨み、殺意…が描かれている作品がある事を改めて知りました。本書は西洋文化史の専門家の中野氏だから描ける、それぞれの絵画に纏わる怖さを紹介しています。ゴヤの『我が子を喰らう…』やジェンティレキスの『首を切る…』は観た瞬間にその残虐さに目を背けたくなる程です。また、ドガの『踊り子』の裏話も、興味深いブラック的な怖さがありました。2017/09/13

ケイ

159
ゴヤのサトュルヌスの見るからに怖い絵は、逆に目を惹き付ける。中野さんの言うように、サトュルヌスの絶望や恐怖が現れているからだろう。中野さんが怖い絵に興味を持つきっかけとなったマリー・アントワネットの、おそらく悪意とともに描かれた素描画は、絵が美しくないのであまり興味はもてない。最も惹かれるのは、何と言ってもイワン雷帝の絵。絵自体が優れた作品は他にも収められているが、絵画の扱う主題が絵に乗りうつっているような気がする。2017/08/12

SJW

155
【70時間全文試し読み】22の作品について一見しても分かりにくい絵画に画かれた人や物の意味、同時にその時代背景が説明されて、作者の意図が分かるようになっている。恐怖のような怖さではなく、不幸、不安、不条理、騙し、無惨、冷血などが痛々しく感じた。2018/12/01

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