内容説明
一昨晩おそく、泥酔して地下鉄の階段から転げ落ち、気を失ったようだ。やっと意識を取り戻すと、街が異様な様子に一変していた。市街のあちこちで、タクシーが電柱にぶつかってぐしゃぐしゃになり、無人となった住宅の密集地あたりでは、黒煙があがっている。大阪じゅうの人間が、僕ひとりを残して消えてしまったのだろうか? あらゆる都市の知人宅や会社に電話をかけまくったが、誰も出ない。緊張と興奮の連続でくたびれ果てていたとき、突然、電話のベルが鳴った――! 日本が空っぽになる異常事態。残されたわずかな人間たちは、極限状態をどう生き延びるのか? SF長編の金字塔!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiyu
6
設定は大分昔のもの。何故か無人になる日本列島。携帯電話もなければネット環境もない。その中、それ以外の手段を用いて連絡を取り、現状打開を図る人々。随分リアルのように感じ、一気読みしてしまう。2018/11/03
jupiter68
0
なんだか、この間読んだ「地球の放課後」というマンガと話が近いなんて思う。こちらの方が古い話だったね。後半はどのように展開するのか、どのように話を終わりにするのかが楽しみになってきました。2017/11/05
かじ
0
昔、SFものはまってた頃 小松左京さんの本をあさって読んでました。これって読んだ事なかったな~と思い、懐かしくなって読み始めました。目が覚めたら世界中から人がいなくなってて、何が起こったのか?全くわからず。わずかに消えずに残った人々が連絡を取り合って集まり始めて…。なんか、今ひとつピリッとしないんですが、下巻に期待していざ!2016/08/11
けいちゃっぷ
0
世界中で40億人もの人間が消失!?