内容説明
瞬時に移動できる超人的運動能力、普通の人には聞こえない小さな音まで聞き分ける鋭敏な聴覚、決して忘却しない驚異的な視覚記憶力――常人とはかけ離れた特殊能力を持つ4人は仲間の亘を人質に取られ、老獪な政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしている。そんな彼らに、世間を賑わしている残虐な殺人集団〈アゲハ〉の追跡が命じられる。〈アゲハ〉とは何者なのか。今、壮絶な戦いが幕を開ける――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
135
★★★☆☆17081 乱暴に言えば必殺!仕事人(古いし時代劇じゃないって!)ファンタスティック4(ここまて大袈裟じゃないって!)じゃ、スペックに近い雰囲気でしょうか。まったく違うかな。。まあスピード感はあります。結局、難しい事は考えずになすがまま気持ちの赴くままに(頭ではなく)心と体で娯楽感を楽しむとバッチリ!この作品ACT-1から-3の3冊構成なのですが、やはりACT-1はまだ序の口なのでしょうか特殊能力が有効に使えてない感じでシーン少な目。今後の展開を期待して、いつの日か続きが読めればと思っています。2017/08/19
H!deking
78
なかなか面白い!本多さんこういうのもいけるのね!続けてact2いきまーす!2018/09/06
扉のこちら側
47
初読。2015年703冊め。人工的に特殊能力を与えられた少年少女達が暗躍するという話は好きなのだけれど、それが政治家の私兵としてというところで少し興ざめ。法治国家において政治家が超法規的手段を取るというのがねえ。シリーズ物なのでまだ登場人物の顔見せといったところ。2015/06/29
眠る山猫屋
42
異能力者いや、強化人間というべきか。ありがちな物語を加速させてくれたのは、変態として登場した元学生活動家の三井と元ホストの伸吾。一人の少女を巡って、諦念にまみれた老革命家と、流されるだけの日々に後悔を忘れかけていたNo.3ホストが物語を熱くしてくれました。もう出てこないだろうけど!後、牧田秘書も逸材でした、死んでしまいましたが!脇役の方が味わい深いという・・・。2019/05/18
山目
39
哀しみと優しさ、社会制度の闇、舞台は違えど本多さんらしい作品かと思います。フランケンシュタインへ触れられていましてが、同じ悲しみを感じます。抑え気味ではありますが、溢れる優しさとそれだけでは乗り越えられない現実の哀しみ、社会への批判と多々感じるところがあります。物語はまだまだこれからのようですが、傾向からみるとまたもやもやした決着が予想されるのですが。2015/03/28