岩波文庫<br> ラス・カサスインディアス史(一)

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岩波文庫
ラス・カサスインディアス史(一)

  • 著者名:長南実/石原保徳
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 岩波書店(2015/04発売)
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  • ISBN:9784003342725

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内容説明

ラス・カサス(1484-1566)がその後半生を通して書き継ぎ,改訂を加えた同時代史.クリストバル・コロン(コロンブス)による新世界の発見から説き起こし,自らもその一員であったスペイン人植民者によるインディオに対する圧政と残虐の実態を明らかにする.「大航海時代叢書」版を約7割に圧縮し,全7冊同時刊行する.

目次

目  次
   解 題

 インディアス史の序言
   第一巻

 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

 第七章

 第八章

 第九章

 第十章

 第十一章

 第十二章

 第十三章

 第十四章

 第十五章

 第十六章

 第十七章

 第二十六章

 第二十七章

 第二十八章

 第二十九章

 第三十章

 第三十一章

 第三十二章

 第三十三章

 第三十四章

 第三十五章

 第三十六章

 第三十七章

 第三十八章

 第三十九章

 第四十章

 第四十一章

 第四十二章

 第四十三章

 第四十四章

 第四十五章

 第四十六章

 第四十七章

 第四十八章

 第四十九章

 第五十章

 第五十一章

 第五十二章

 第五十三章

 第五十四章

 第五十五章

 第五十六章

 第五十七章

 第五十八章

 第五十九章

 第六十章

 第六十一章

 第六十二章

 第六十三章

 第六十四章

 第六十五章

 第六十六章

 第六十七章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

26
圧縮版とはいえ、ラス・カサス 著『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(染田 秀藤 訳 岩波文庫)に比べるまでもなく、圧倒的に詳しい。なんたって7巻本なのである。  よほど強い関心がないと、冗長に感じられるかもしれない。  けれど、コロン(コロンブス)らの言動が実に詳しい。  ラス・カサスは、褒めるべきは褒め、非難すべきは苛烈に指弾する。2018/12/09

ラウリスタ~

12
幼少期からいろんな形で何度も読んできたコロンブスのアメリカ発見に関する部分。コロンブスのキリスト教徒としての信仰心のあつさとかを熱心に説く文が多い。野心家で欲得ずくな印象をどうしても持ってしまうが、ラス・カサスの作戦なのか、そう書く事情があったのか、それとも本当にそう信じていたのか分からないが、信心深く、ある意味では偉大な人間としてのコロンの姿。確かに、どうしようもない押し付けの乗組員を操縦する執念は凄いな。いずれにしても金を求める「キリスト教徒」どもの姿。終始、金。2013/04/26

壱萬弐仟縁

4
神に対して「給うた」がかなり登場してくるので、謙譲語が相当多いことがわかる。尊敬をこれでもか、という感じで表現されている。地域を「オルべ」と表記している(81ページ)。「絶え間なく自分の身にふりかかる苦難と不運の中で、確固不動、堅忍不抜の精神」(89ページ)を保つのはなかなかできたことでない。インディオの善良さ、謙虚さ、純朴と親切さ(216ページ)。こうした資質を現代人が忘れてしまったようだ。とりわけ、謙虚さというのを取り戻るには容易なことでないところまできてしまった。文明の終着駅原発事故の対応を謙虚に。2012/12/24

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