内容説明
大名の側室として国許から江戸に来た庄屋の娘・もみじ。よく尽くす娘だったが、正室の千代は辛い仕打ちをする。それが恐ろしい厄災を招くとは知らずに。その国許に魔物が現れると聞いた京嵐寺平太郎は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
12
久しぶりに読みました‼ 読んでいくうちに登場人物を思いだしながら読んでいました。タイトルともなっている「もみじ姫」のお話は切なくもあり、母の思いを強く感じる物でした。悪太郎も江戸に戻ってきたみたいだし、今後どんな風に絡んで来るのだろうか。まだまだ話は続きそうですね‼2015/10/06
ぶんぶん
12
【図書館】もののけ侍伝々、第五弾! 誰でも魔性に魅入られる時がある、鬼になっても生き抜く時が。 辛く哀しい人生に、生きる張りとは、選択肢も無いのか。 妖怪の魔力は判るが、平太郎の魅力が少なすぎるのでは? 勧善懲悪でなくとも見せ場は必要であろう。 怪奇度は益々高まって来た、面白い。2015/04/25
ベルるるる
8
「もののけ侍伝々」の5作目。主人公の平太郎の血筋の秘密が明らかになる時が 真之悪太郎という鬼神との戦いが本格化する時になるのかな?もみじ姫は哀れだった。結局一番恐ろしいのは人の心って事だね。2015/10/18
ううち
7
第5弾。大天狗に運ばれる平太郎と吉乃ちゃんのシーンがお気に入り。もみじ姫のお話が切なかった。一番悪いのはふらふらする男だというおきんに同意。2018/03/30
oyai
6
先に最終巻を読んでしまったので、慌てて抜けていた巻を。げに恐ろしきは鬼になる人の心。でさらに恐ろしいのは鬼になるまで追い込む人の心か。「人喰い」は怖ろしげなタイトルの割には良い奴で良かったですね。2016/03/15