内容説明
生まれつき心臓がわるく、学校に行ったことがない里香に高校生活を味わわせてあげたい! 裕一はお菓子づくりが趣味の巨漢・世古口司やスケベな悪友・山西保、幼馴染み・水谷みゆきの協力を仰ぎ、たった1日の里香のスクールライフ実現に向けて突っ走る。恰好悪くも必死、そして全速力の10代を描きあげた青春小説のバイブルにしてライトノベルの金字塔、第2巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハタ
43
読み出す。数頁めくった後に表紙を見返し読み直す。ん、なんだろうこの違和感は? 決して1巻の印象が悪かった訳ではない。むしろ新鮮な柑橘系を嗅いだ時のような感覚を思い出しとても良かった。しかし2巻冒頭の戎崎少年の邂逅は文章の透明度が一つ昇華しており、1巻の比でない美しさと空虚感を感じる。まさしく誰もが経験し記憶の奥深くに眠っているあの頃の心の葛藤を肌で感じる事が出来る。正直驚きました。台詞が伊勢弁で行われて暖かみがあるのもまた良いです。2016/02/20
まりも
42
再読。難病に侵された少女と、肝炎に罹り入院していた少年の恋の物語の2冊目。心に突き刺さりますね。物語の展開としてはこれといって珍しい要素は無い筈なのに、ここまで感情を揺さぶられるのは、登場人物たちが感じる痛みがダイレクトに伝わってくるからなのかもしれません。限られた時間の中で起きる切なくも温かい心の交流は、読んでて涙腺刺激されっ放しでした。主人公の情けない姿は共感できるし、同時に腹立たしさも感じますね。痛みを伴う青春劇の向かう先に何が待っているのか。残り僅かですが、楽しみです。2016/04/04
ソラ
39
手術に臨む里香が足に裕一の写真を張り付けてまるでお守りのように~のくだりから胸熱で、命を懸けて君のものになるあたりで熱すぎてページが進まなくなった。2013/07/15
dr2006
32
『半分の月』の第二弾。裕一の級友たちや幼馴染みのみゆきの協力により、裕一は入院生活で学校に通ったことがない里香を連れて学校に忍び込んだ。装丁のイラストはその時の記念写真📸である。病院を無許可で抜け出した上に、バレバレの部外者を校内に入れるのだから、お約束の通り先生に見つかり、ドタバタ劇となる…⒲死を意識した里香がにわかに出来た仲間と過ごすひと時がアオハルで切ない💧そんな中ついに里香の手術が始まった。もはやこのシリーズのお約束?手術結果を待つ場面で第三弾へ続くと…💦もうこれは続けて読むしかないテロ☢2024/11/18
パフちゃん@かのん変更
23
豆腐のような心臓。手術の結果は・・・?2013/08/07