内容説明
圧倒的人気を誇る教師、ハスミンこと蓮実聖司は問題解決のために裏で巧妙な細工と犯罪を重ねていた。三人の生徒が蓮実の真の貌に気づくが時すでに遅く……。学園祭の準備に集まったクラスを襲う、血塗られた恐怖の一夜。蓮実による狂気の殺戮が始まった! ミステリー界の話題をさらった超弩級エンターテインメント。解説・三池崇史(映画監督)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
782
excellent!!上巻に続き一気怒涛に読了。誤解を恐れずに言うと、血みどろのエグい内容ながら爽快なスピード感で描かれる虐殺劇。エンターテイメントととしては上位の満足感が得られる一冊でした。ハスミンこえ〜わ。2016/03/04
遥かなる想い
671
子供は面白いと言っていたが、今一夢中になれずに終わった。もともと殺戮シーンは好きでないのが理由であろうが、悪の主人公蓮実に魅力を感じない面も大きいと思う。学校で子供たちを順々に殺していくのにずいぶんページをさいていたが…犯人推理の醍醐味がないまま終わってしまった。2012/11/18
ミカママ
556
殺戮の数は増えたけれど、殺戮内容のすごさは上巻のほうが圧倒的に軍配があがりましたね。散弾銃ってあまりに安易すぎる。死体のシーンも「穴があいた」と「ぶっ飛んだ」で終わりだもん。上巻のほうが、こう、骨にギリギリ来るような悲惨なシーンが多くて貴志さんらしかったです。ところどころハスミンの脳内ブラックユーモアがさく裂して、それはそれで楽しめました。ちょこちょこ出てくる英語のセリフ、間違いがなくてあまりにも的確、さすが京大出の作家さんですね。これだけ人気が出てしまうと、商業的におそらく続編が出るんだろうなぁ。2013/04/22
sk4
513
ウソで塗り固めていくと、次から次へとほころびが生じ破綻していく。全能なるサイコパスとはいえ、もはや逃げ場なし!(ハスミン終わった!)と思わせてから、ふと残りページを確認すると、まだ下巻の半分もいってない。 まさか・・まさか! 「木の葉は森に隠せ・・・か」 ハスミンちょっと!あんた正気? あまりの怖さに同晩、悪夢を見ましたよ。 恐ろしい本!2012/10/21
青乃108号
462
まさかここまでとは。正直思わなかった。サイコパスの徹底した殺戮劇。きっとあいつが倒してくれるよね、という期待もあっさりぶっ飛ばして。これはあの「優莉 結衣」の出番です。彼女しか叶う相手ではない。絶対無い、と分かっていながら彼女がどこかで颯爽と現れてくれないかと待ち望んでいる間にも増え続ける屍の数。決して俺はここまでの物は望んでいなかったのに。これは酷い。あんまりだ。一体、どうやってここまで酷い話の落とし前をつけるのか。その一点のみを見届けたくて、最後まで何とか読み通した。結果。最後まで読んで良かった。2024/12/08
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