内容説明
テロで失った父親に語りかける少女、大震災を悼んで著者の手を握り締めて離さない人、唐突に名所案内を始めるバスの乗客、見上げた空に愛のメッセージ――。この街を散歩しながらもらった温もりを届けたい。きっと歩き出す勇気をくれるから。大好評「ニューヨークの魔法」シリーズ第4弾。著者撮影のカラー写真も満載! 文庫書き下ろし。
目次
序章 On My Way to New York(僕のボーイフレンド)
第1章 Battery Park City‐Ground Zero‐City Hall(ドアマンとの会話 相席で人生を語る ほか)
第2章 China Town‐Little Italy‐Lower East Side(二八セントの借金 チャイナタウンの花嫁 ほか)
第3章 Greenwich Village‐Union Square‐Pennsylvania Station(リンゴ売り場の複雑な関係 塩胡椒入れの舞踏会 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eee
42
また一歩ニューヨーカーに近づいたような気分になった。 なんだか切ない場面や思わず吹き出すような場面と様々な色が散りばめられた作品。 読んでいてほっこりする、大好きな作品。2014/08/15
sui
29
シリーズ4作目。ニューヨークで生活する岡田さんのエッセイ集。微笑ましい場面や、ホロッとさせられる場面、今回は東日本大震災後のエピソードも幾つかあった。控えめなようでいて、気になる人にじゃんじゃん話しかける大胆さ、柔軟でいつも優しいようでいて、おかしいと思った事はとことん突き詰め本気で怒る。そして、他人の痛みを自分の痛みとして感じられる、素敵な人だ。ご主人との関係も憧れる。写真もとても良かった。雨で憂鬱な午前中が、岡田さんのお陰でご機嫌なものになった。2017/10/17
yu
12
ニューヨークの魔法シリーズ、第4弾。 読むと必ずニューヨークに行きたいと思ってしまう。 日本人には絶対にない感覚。 特に震災後のお話は、泣きそうになった。 一度はニューヨークに行ってみたい。2012/08/02
Eriko M
10
今回はカラーの写真が多く、より雰囲気が伝わってきた。 悲しいこともあるけれど、みんな前を向こうとがんばっている。そんなエピソードも多かった。 ★★★★☆2018/08/31
城ヶ崎
8
やっぱり本を書かれているから、会話も常にメモしてるのね。ニューヨークで生活されている著者のふとした出来事をまとめて本にされているが、現地で生活されているニューヨーカーなら、メモしないと忘れてしまいそうなぐらいふとした出来事、当たり前の出来事なんだろうなあ。そんな素敵であふれたニューヨーク、憧れ♡2019/10/20
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