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内容説明
其れは、大正九年。僕が、数えで十七の春だった。
僕を殺して呉れないか
時は大正九年。一高入学を目指して志高く上京した田神正崇(たがみまさたか)が奇しくも出逢ったのは、謎めいた美青年、俟爵家の御曹司・斎木蒼磨(さいきそうま)だった。その時から、正崇の運命が狂おしく迸りはじめる――!!愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な大正浪漫幻想譚!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃりんこママ
40
フラワーらしい大正浪漫風ミステリ。言ってしまえば、BLファンには物足りない「少女漫画」の区切りに入るのかな?主従ものになる訳ですが、BLとは感性が違います。いやいやいや、「あとがき」に作者さんも書かれてますが、そういう商業ジャンルは意識されてないのですね。引き出しの奥から出したら形にせずにはいられなかったイメージやストーリーなのでしょう。一コマ一コマに想いが籠っているようです。こういう作品は漫画好きの宝物。2017/04/26
ヒロ@いつも心に太陽を!
36
先輩に面白いと勧められ、読んでみたかった本が古本コーナーに破格の値段で並んでいたので即買い。なにこれ!大正時代が舞台の時代物!男同士の同性愛!監禁状態にあった謎の妹に蒼磨のまわりで起こる死の数々!話が重い・・・けどそれらすべてをひっくるめて面白い(>□<*)!!渡瀬さんの作品は小さい頃に『ふしぎ遊戯』を読んで以来だったので「こんな作品も描いてるんだー」とびっくりしたけどかなりこの世界感に引き込まれた。これは単にBL本だと言っちゃいけない気がする。「蒼磨」と「正崇」である必要があっての話だと思うから。2013/04/21
合縁奇縁
31
時は大正9年。一高入学を目指して志高く上京した、田神正崇。そこで、運命の悪戯か奇しくも出逢ってしまったのは、謎めいた美青年侯爵家の御曹司・斎木蒼磨だった。愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な、大正浪漫幻想譚。一般少女漫画家が耽美を描いたら、すごいなぁってこれを読んで思った。昼ドラのようなドロドロした愛憎の混ざり合う展開だけど、ずるずると引き込まれてしまった。時代設定も丁寧に描かれてます。「アラカン」「ふしぎ遊戯」「櫻狩り」と各ジャンルによってキャラの描き方をちゃんと使い分けてるのがすごい。2018/04/17
星落秋風五丈原
31
いやーびっくりしました。この漫画家さんがこのジャンルを書いていたとは。無料立ち読みで読了。貴族社会のどろどろの中に入ってきた無垢な男の子を汚したいと思ってしまう嫡男。2017/10/09
みとと50
21
綺麗。不気味。大正浪漫。最初っから血生臭くてどうやら美貌の青年には死が付き纏っているらしい。絵が丁寧だし漢字も大正な感じで大好物です。2013/07/28