文春文庫<br> 怒る富士 〈上〉

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文春文庫
怒る富士 〈上〉

  • 著者名:新田次郎
  • 価格 ¥631(本体¥574)
  • 文藝春秋(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167112363

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内容説明

宝永4(1707)年、突然大爆発を起こした富士山は、16日間にわたり砂を降らせ続け、山麓農村に甚大な被害をもたらした。ときの関東郡代・伊奈半左衛門忠順は、農民の窮状を救うべく幕府に援助を強く要請した。だが、彼が見たものは被災農民を道具にした醜い政権争いだった――。大自然の恐怖を背景に描く、著者会心の長篇時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
富士山の宝永噴火の物語でした。莫大な被害を助けるべく動いた伊奈半左衛門。幕府に援助を頼んだものの、彼が目にしたものは醜い政権戦争というのが皮肉ですよね。大自然の恐怖は下巻でどうなるのでしょうか。2023/08/10

kawa

37
宝永の富士山噴火(1707年)で何メートルもの火山灰におおわれ瀕死の危機に見回れる農民たち。そんな惨状を横目に権力争いに明け暮れる幕府官僚たち。そんな中で農民の救済に奮闘する関東郡代・伊奈忠順(ただのぶ)が主人公の歴史小説。手に汗引き込まれで下巻へ。2023/05/03

金吾

34
○迫力のある話です。被災民の餓死や兆散を防ぎ、土地を復興させようとする伊那郡代の孤独な戦いに読みながら感情移入をしてしまいます。それにひきかえ幕府高官たち悪辣ぶりにはどの時代も変わらないのかなとも思いました。2022/08/23

James Hayashi

33
宝永4年(1707年)富士が噴火し甚大な被害をもたらす。作品は富士の噴火を説明したのでなく、噴火の後の農民と幕府や役人のいざこざを描いている。宝永の噴火は富士の山に大きな傷跡を残したが、死傷者は記録されていない。しかし風向きにより火山灰が足柄近辺に降り積もり農作物が全滅し、食うのにも困るという状況。大震災後の政府の対応と呼応するとのことで手に取った書。下巻は如何に。2018/02/01

ichi

29
【図書館本】新田次郎さんの山岳小説以外の著書初読。江戸時代、富士山が噴火し、噴火灰で田畑が全滅、大雨で川が氾濫し、作物も育てらず餓死者が多くなる最中、幕府はなかなか援助してくれず、この先どう復興していくのか…。現代の政治のような、弱者に対して支援が遅すぎて、読んでて暗い気持ちになるばかりです。2016/10/12

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