内容説明
アジアにおいては、文明の窓口はつねに海に面していた。インドのボンベイ、ゴア、インドネシアのジャカルタ、マレーシアのペナン、ベトナムのホーチミン、そして台湾・台南……いまもってこうした港町には、「海のシルクロード」を感じさせる歴史の断片が散らばり、民族の濃縮されたアイデンティティがある。日本海の港町で育った著者が、海洋民族としての一体感をこれら「海の道」をたどりながら見つけだし、そこで暮らす同時代人の表情、夢、生活の息吹を描きだした傑作紀行。
目次
エリート兄弟のいる風景―ボンベイ
カム・トゥ・ゴア―ゴア
南の町に沈むダビデの星―コーチン
アンナ・サライの二人の娘―マドラス
丁子の島と西からの風―アンボン
幽閉作家会見記―ジャカルタ
マラッカ海峡の人びと―ペナン、マラッカ
観光年に賭ケるボートピープルの国―ホーチミン
虱目魚追跡行―台北、台南
波濤二千六百キロ、日本兵の漂流―ポリリオ島
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