内容説明
足利幕府は今や有名無実、権威は地に墜ちた。将軍義輝は、武田信玄と上杉謙信を利用して幕権回復をはかる。だが甲州と越後とは不倶戴天の敵なのだ。義輝の思惑どおりに事が運ぶはずもなかった。その情勢下、影虎（謙信）は後の天下掌握に備え、義輝の要請に乗じて堂々五千の兵を率いて上洛を果たす。〈全三冊〉
感想・レビュー
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大阪魂
42
上杉謙信シリーズ第2弾！謙信って将軍義輝時代に京都に軍勢率いてきてはったんやね！信玄よりも関東北条よりも戦は上手やし、人の上に立つ人ってイメージなんやけど、やっぱなんちゅうても越後って山越えの国、雪国いてるんが、天下とるのにむっちゃハンディやったんやろなあ…でも将軍とか天皇とかともうまくつきあって使って進んでいくん、この時代の一つのやり方やったんやろなあっておもた！川中島で信玄とこに単騎で突撃、一騎討ちしたのはこの物語のクライマックス、てかその後謙信がどーなったか日本史でも教えてもろてへんよーな…楽しみ！2022/03/29
ナジィ
0
関東の覇権を巡って火花を散らして戦う長尾家と北条家。また、その間をちょいちょい顔を出す武田家。三すくみ状態の中、織田家がスルスルッと抜けていった様子がよく分かった。後一巻だ。頑張って読もう。2016/12/31
BIN
0
第3次川中島前の大熊の反旗から第4次川中島合戦後の関東出兵まで。普通に欲望を持っている上杉謙信が見える。天下統一を夢見たり、普通に女を抱いたりと世間一般的に持ってるイメージとは少し違う。あと、桶狭間の戦い前から信長や家康を非常に高く評価しているのもなんか変？第4次川中島合戦が華だが、もう少し攻防戦が欲しかったかな。謙信が突撃して一騎打ちしたところだけのような気もする。2012/02/01
