文春文庫<br> 山岡鉄舟 〈2〉

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文春文庫
山岡鉄舟 〈2〉

  • 著者名:南条範夫
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167282028
  • NDC分類:913.6

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内容説明

金もいらぬ、名もいらぬ、命もいらぬと言う男は、始末に困るものだ。この始末におえぬ男でなければ天下の大事はできぬ──と西郷隆盛が評した鉄舟・山岡鉄太郎。屋台骨の傾きを素知らぬふりして権勢にしがみつく幕府執政者たちと新生日本を夢みて荒ぶる下級武士や先鋭思想家たちとのあいだでひとり超然とおのれを貫く。朝敵徳川慶喜家来として敵陣をくぐり抜け、西郷と面談、江戸無血開城に功あった春風駘蕩たる傑物を柱に激動期を生きる人々を縦横に描く、幕臣の側からの明治維新論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Melody_Nelson

5
いよいよ江戸無血開城のクライマックス。ということで、やっと勝と西郷が登場。この頃の二人は、大局的に物事を判断し行動しているようで、他の人たちと器の違いを感じる。鉄太郎が駿府まで西郷に会いに行く有名な場面は、官軍に追われた際にかくまわれたという旅館の話などはスルーされ、想像より淡々とした描写。だが、動乱期における江戸の様子、鉄太郎の抜擢から活躍、明治以降の勝の憤懣など面白い。しかし一番印象深いのは、京都で公卿を相手に医者をしていた著者の祖父の挿話。孝明天皇の暗殺の噂は多々あれど、毒殺以外も…。2018/04/12

さっと

2
『十五代将軍 徳川慶喜』『遺臣の群』と、著者の「幕末もの」を読んできて、幕府側に寄せるあたたかいまなざしと、その中でも好漢として描かれている山岡鉄舟に興味をもって、ぜひとも読んでみたかった一冊。残念ながら、1巻目が手に入らず、2巻目からではありますが、一気読み!大政奉還から江戸開城まで、いきなりの山場。慶喜恭順の意思を懐に、「朝敵、罷り通る」と言って官軍ひしめく東海道を堂々と西へ。西郷と対峙する場面は何度読んでもいいなぁ。2012/06/02

さっと

1
再読。「命もいらん、名もいらん、金もいらんという始末におえぬ人」山岡鉄太郎は官軍の江戸総攻撃を目前に、徳川慶喜の恭順の意思を伝えるため、敵陣の中を西郷のもとへ。それにしても、慶喜恭順による戦の事態収束のため幕閣の中枢に勝が登用されていたこと、勝と西郷が知り合いだったこと、勝が薩摩藩士・益満 休之助を居候させていたことなど、歴史はずいぶんとドラマチックである。敗軍の立場にありながら、主君・慶喜に身柄お預けの一条については自身の主張を譲らなかった鉄太郎と、それを受け入れる西郷は間違いなく最後の武士だった。2013/08/11

Ichiro51

0
★★★★★2015/11/28

ペインター

0
江戸無血開城は、山岡鉄舟によるところが大きいと良くわかった。2015/02/25

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