内容説明
アイルマンカー結界が消失し、キエサルヒマ大陸は世界を滅ぼそうとする女神の前に無力となっていた。代わりにオーフェンが手にしたのは女神に対抗するための“魔王”の力。世界の均衡を崩した罪を背負ったオーフェンはキエサルヒマを追われ、新たな土地である原大陸へと旅立つ。しかし、そこは女神の手で怪物=ヴァンパイアと化した人間たちと魔術士とが戦い続ける厳しい土地だった。それから23年。オーフェンの旧友の息子であるマヨールは、3年ぶりに原大陸を訪れていた。今回の同行者は、妹のベイジットではなく、婚約者のイシリーンと教師のイザベラ。三人はキエサルヒマから原大陸へとヴァンパイア化を目指して渡航した人々を追うため、魔王の統治する魔術学校に出向く。そこにヴァンパイアたちが強襲をかけ、マヨールは大陸を二分する戦争に巻き込まれていく。シリーズ完結に向けた最終章がついにスタート。24ページ特製小冊子「Production Note 1」封入。秘蔵ラフ、インタビュー、大量収録。
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973年生まれ。17歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユカ
42
マジックリンがすごいやつになってる!! ストーリーも緊迫感がかなりあってドキドキさせられました。ヴァンパイア症、強すぎてこわい。ベイジットの行動も意図がよくわからなくて気になる。この世界の女の子は、男の子もだけど精神的にタフでかっこいい。秋田さんの文章はうまくて変なテンションじゃないのが良いです。必ず笑いどころがあるのも楽しい。2015/02/09
紅羽
11
この巻より、新作書き下ろしですね。新世代になり、懐かしい顔ぶれに新しい登場人物が混じりあい、複雑になってきました。そんな中でも根底にある家族や血の繋がりはとても強くて温かさを感じます。夫人となったクリーオウの落ち着きようには驚きましたが、昔を彷彿とさする立ち回りを見せてくれて、懐かしさが蘇りました。マヨールの今後にも期待しています。2013/01/03
99
9
20年後か…世界観がリアルな歳月の流れ方してて凄い。キャラも考え方とか立場とか、草河さんのビジュアルも相まって。お二人ともご都合主義じゃなくて、誤魔化さずに敢えて真正面から書(描)いてるから好きだ。そしてラッツベインとお師匠のやり取りにくすりと笑ってしまうwこういう笑いもあるから、やっぱオーフェンすきだなぁv2012/03/31
gentleyellow
7
マヨールと妹で、オーフェンとアザリーの展開を追うのか。いいよいいよ。しかもマヨールさんには魔王術むり! 素晴らしいね。あーはよ続き読みたい。月に一度電子化していくようだけど、これはどっかで待ちきれなくなりそうだ。それにしてもラッツベインとマジクはあれか? くっつくよねこれ?2015/02/14
えむてぃお
7
旧シリーズより圧倒的に面白いと感じるのは、作者の小説家としての実力が増してるから?勢いのある読みやすさが◎クリーオウが良き母で嬉しい、マジクがおいしい役所で燃える、何より魔王術を使ってるオーフェンが格好良すぎる…!まだ以前の自分のように読んでない旧シリーズファンがいると思うと、歯がゆい。とにかく面白かった 2012/05/02
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- 和書
- 古本探究 〈3〉