内容説明
いま日本の大学の前には、困難だが超えねばならぬ目標が屹立している。財政支出停滞の中での質と機能の一層の強化―この難問突破に向けて、国家、大学関係者、国民の創意と努力をいかに傾注すべきか。公財政支出、授業料、奨学金はじめ、大学経営の基盤をなす財政問題を中心に、国立・私立大学双方にわたり、日本と諸外国の豊富な事例を交え、今日の大学の執るべき方途を具体的・的確に分析・考察した。
目次
高等教育における財政財務と経営管理の研究
第1部 大学の財政(高等教育への公財政支出;高等教育のファンディングと大学の授業料;国立大学の財政と財務;私立大学の財政)
第2部 国立大学の法人化と授業料(国立大学法人化と私立大学;日本とスウェーデンの国立大学改革;国立大学法人化後の授業料)
第3部 大学の経営(私立大学の経営環境;学生募集のための授業料と奨学金;私学経営と授業料;学生支援サービス;アメリカの私立大学経営;アメリカの大学における基本財産管理;アメリカにおける家計の大学教育資金の調達)
著者等紹介
丸山文裕[マルヤマフミヒロ]
1981年、名古屋大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。1983年、ミシガン州立大学教育学大学院修了(Ph.D.)。現在、国立大学財務・経営センター研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。