内容説明
関ヶ原の戦の後、黒田家に出仕。六代三信が長崎・出島にて蘭方外科医の免状を受ける。その際筆写したレメリンの解剖図譜は、杉田玄白の「解体新書」に先立つこと八七年。時を同じくして、オランダ商館をめぐる密貿易事件発覚―。日本で初めての翻訳解剖書を一子相伝で伝える博多医家の四百年。
目次
序章 七神張
第1章 長崎
第2章 博多
第3章 幕末
第4章 明治
第5章 帝大
第6章 大戦
第7章 戦後
著者等紹介
原寛[ハラヒロシ]
1932年福岡市に生まれる。福岡県立福岡高等学校、九州大学医学部卒業。九大精神神経科入局、医学博士号修得(九州大学医学研究院生理学)。1967年原土井病院を開設、同病院理事長。1976年原看護専門学校を設立。日本慢性期医療協会、全国公私病院連盟などの理事。多々良福祉会、能古博物館の理事長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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