出版社内容情報
相対性理論を理解するのに必要な知識を獲得するところから始まり、「一般相対性理論」を数式で理解できるよう、徹底的に詳しく解説。いわゆる相対性理論にはアタマに「特殊」と「一般」とつくものがあります。「一般」というのは簡単に言うと、どのような条件でも成り立つ理論という意味であり、「特殊」な状況を切り取った理論より、はるかに複雑で難解なものになります。いまからおよそ100年前、アインシュタインはこの「一般相対性理論」を導きました。これは表面的な概念だけで語れるようなものではありません。それを表現する言語は「数式」以外にないのです。本書は、相対性理論を理解するのに必要な知識を獲得するところから始まり、はじめから一歩一歩着実に、「一般相対性理論」を数式で理解できるよう、徹底的に詳しく解説していきます。
第1章 数学の準備
第2章 物理の準備
第3章 テンソルと直線座標のテンソル場
第4章 特殊相対性理論
第5章 曲線座標のテンソル場
第6章 曲率
第7章 一般相対性理論
石井 俊全[イシイ トシアキ]
1965年,東京生まれ。東京大学建築学科卒,東京工業大学数学科修士課程卒。大人のための数学教室「和」講師。確率・統計,線形代数から,金融工学,動学マクロ経済に至るまでの幅広い分野で,難しいことを分かりやすく講義している。著書『中学入試 計算名人免許皆伝』(東京出版)『1冊でマスター 大学の微分積分』『1冊でマスター 大学の線形代数』(いずれも技術評論社)『まずはこの一冊から意味がわかる線形代数』『まずはこの一冊から意味がわかる統計学』『まずはこの一冊から意味がわかる多変量解析』『ガロア理論の頂を踏む』(いずれもベレ出版)
内容説明
この本は、高校の数学・物理を履修した人向けに書かれています。まず、専門の内容に入る前に、数学、物理の準備をしましょう。次に、相対論を読むときの第一関門となる「テンソル」を具体的な計算をしながら説明します。直線のテンソルを分かったところで、いったん特殊相対性理論に進みます。次に直線のテンソルの話を曲線・曲面のテンソルに拡張し、その中で第二関門である「共変微分」をじっくりと説明します。最後に一般相対論のキーコンセプトとなる曲率の概念を手に入れれば、あとは一気に一般相対性理論を理解することができます。重力場の方程式の一番単純な解から、重力波の方程式までを解説します。
目次
第1章 数学の準備
第2章 物理の準備
第3章 テンソルと直線座標のテンソル場
第4章 特殊相対性理論
第5章 曲線座標のテンソル場
第6章 曲率
第7章 一般相対性理論
著者等紹介
石井俊全[イシイトシアキ]
1965年、東京生まれ。東京大学建築学科卒、東京工業大学数学科修士課程卒。大人のための数学教室「和」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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