内容説明
故郷に帰ってきた男は、忌まわしい記憶の地へと足を運ぶ。そこには死体が、少年のころ見たときと同じように死体があった…。死の順序をめぐり争われるのは一族の遺産。舞台はついに法廷へ。法曹ミステリの名手ヘアーが遺した最後の作品、ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
23
『法の悲劇』の作家の遺作。本作出版の年に亡くなったそうで、体力の衰えのせいか、遺産相続で揉めている、近親結婚を繰り返し、姻戚関係が複雑に絡む一族の人間関係、ペティグルーが少年時代に発見した死体の謎とか、きっちり書いてもらいたかったのに、放置されてしまった感じ。でもミステリとしては論理的な説明がつき、意外な真相が明かされる。元気な時だったら、傑作になったかも。『法の悲劇』の新訳を望む。復刊でもいいけど。2010/02/08
有沢翔治@文芸同人誌配布中
5
故郷を訪れたペティグルー弁護士。彼が帰省したのは単にノスタルジーに浸るためではない。幼い記憶のモヤモヤをとるためだったのである。しかし、乗り主のいないポニーを見つけ、それにまたがり、むかし事件のあった場所に向かった。しかし、そこでまたしても死体が……。村人を連れて戻ってくると死体がなくなっていたのである……!https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50796979.html2009/02/21
shiaruvy
2
【2005.11.20 初版】 論創33番 2017/09/05
Aiko
2
ページ数が少なかったのでサクッと読了。裁判シーンが専門用語だらけのお堅いものでは無く、ユーモラスに書かれているので非常に楽しめた。ラストに「視点を変えることによって真相が見えてくる」結末には驚かされた。2012/07/03
kanamori
1
☆☆★2013/10/01