内容説明
リビアに残る五つの「世界遺産登録」の全てを数千キロにわたって走破し取材、サハラ砂漠の奥地に分け入り、紀元前8000年~紀元前後の有名な二ヶ所の「岩壁画」をカメラに収める。
目次
第1章 海洋国家カルタゴ貿易で栄えた古代植民都市(地中海貿易の覇者・サブラタ;サブラタ古代都市遺跡めぐり ほか)
第2章 アポロンの神託で選ばれたギリシャの植民都市(女神の名を冠した都・キレーネ;アポロンの大地に建つゼウス神殿 ほか)
第3章 サハラ砂漠に眠る古代人のオアシスを訪ねて(ベルベル人の村・クサールハジ;土に眠るベルベル人の魂・ナルート ほか)
第4章 新生リビアの顔(歴史に埋もれた二つの都・トリポリとベンガジ;リビアとカダフィ大佐)
著者等紹介
滝口鉄夫[タキグチテツオ]
1938年札幌生まれ。1961年北海学園大学経済学部卒業後、北海タイムス社勤務を経て写真家に。長年にわたり世界の文化遺産、宗教、美術、民族等の写真を撮り続けている。社団法人・日本写真家協会会員。日本旅のペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とりもり
2
リビアがこんなに美しい国だとは知らなかった。カダフィ大佐率いる社会主義国家として、パンナム機撃墜などのテロ行為を起こし世界から孤立した後、テロと決別したもののその後の内戦で無政府状態に。現在こそ国民国家が成立しているが、政情的にとても旅行できる状態ではない。しかし、世界遺産となっている数々の遺跡はとても勇壮かつ秀麗で、一度は実物を見てみたいと思わせる魅力に溢れている。世界の不安定化が止まらない中、こうした国が増えていくのは残念でならない。いつか何の懸念もなく旅行できる日が来ますように。★★★★☆2023/07/27