内容説明
教育評価の理論と実践。教師が生徒を評価する際、基準となるものは何か―1980年代以降、英国において飛躍的な進歩を遂げた学習理論研究の成果を説き明かし、パフォーマンス評価、クライテリオン準拠評価等、時代に即した様々な評価方法を提示する。
目次
第1章 評価のパラダイムの転換
第2章 評価と学習の関係
第3章 テストのもたらす弊害
第4章 妥当性と信頼性
第5章 クライテリオン準拠評価
第6章 パフォーマンス評価
第7章 教師の評価と形成的評価
第8章 倫理と公正
第9章 教育評価の枠組み
著者等紹介
ギップス,キャロライン・V.[ギップス,キャロラインV.][Gipps,Carolaine V.]
ロンドン大学教育学部・ディーン研究所教授。心理学を専攻、初等学校教師として勤務後、研究職に転じる。パフォーマンス評価を組み込んだ全国学力調査(APU)、標準テスト、特別な教育プログラムに生徒を振り分ける手続き、ナショナル・カリキュラムの評価方法、評価での公平性の問題、形成的評価などについての研究で著名である。1992年から1993年まで、英国教育研究学会(BERA)会長、パトリシア・マーフィーとの共著“Fair Test?Assessment,Achievement and Equity”(『テストは公平か?評価、達成事項、公平の問題』)は、1994年教育関係書籍でSCSE賞を受ける
鈴木秀幸[スズキヒデユキ]
1953年静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、静岡県立高校教諭となる。1994年ケンブリッジ大学試験委員会にて教育評価の資格認定を受ける。2000年教育課程審議会「指導要録検討のためのワーキング・グループ」専門調査員。現在、島田高校に勤務
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