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内容説明
冬の日の夕暮れ。友達との本気のぶつかり合いによって前に進むことを決意した羽瀬川小鷹は、逃げ出してしまった告白の返事をする。それと時を同じくして、三日月夜空から隣人部の部員たちに一通のメールが届くのだが…。新たな局面を迎えた隣人部は、生徒会と共にスキー研修で宿泊する旅館の下見（という名目の慰安旅行）に行くことになる。小鷹の迷走によって結果的にもたらされた“外側のコミュニティ”との交流は、どんな化学反応を引き起こすのか？大人気シリーズ第十弾、複雑な人間模様の織り成す残念な恋と笑顔の物語、開幕！ポロリもあるよ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
131
おおふ…何か色々衝撃的な巻だなあ。でも何もまだ解決してはいないやはり。有耶無耶。色々と回り道をして…一旦距離を置いて…助けを貰って…決定打が無いッッ！！！…まあそれをする為に奮闘しているのは分かっているのだが、もう何かフラッフラ×２して！まずどこから生徒会出てきたのか…隣人部の問題なのに…いや小鷹中心か…でも皆「友達」が欲しくて入部した訳だし。あとはそれを認めるだけでいいのに。空回り感満載。でもこの気持ちのすれ違い、心情の変化、ぐるぐる回る思考回路！これが『ラブコメ』である！ラブコメとして読めば…割と。2014/08/30
いーたん
111
俺、なんか夜空が愛おしくなってきたわ。自慰に自虐に最底辺まで堕ちて、、、これってあれかなぁ？同情？それはそれとして、夜空の家庭環境が人格形成に影響があったのは分かったけど、ガチで反応するなら、夜空には精神科に行くことを勧めたいわ。なんかマジで。今回は面白かった以上にそう思った巻でした。2013/09/06
shin
103
理科と向き合う小鷹を見て逃げ出した夜空の顛末に、生徒会と隣人部の温泉旅行や夜空の家庭事情も見える10巻目。今まで避けてた分、小鷹が想いをもって思い切った行動をしていくのが印象的。再びのロマ佐賀で隣人部内の変化がくっきりして、生徒会との化学反応等を通じ、時に生々しく友達、恋人、知り合いと色々な関係の形が垣間見えたりして面白かった。エロめな所も多めで、夜空の予想以上の落ちっぷりは凄まじかったけど。変化の中には友達で終わらない可能性もあり、夜空が完全復活したらどうなるのか…定まらない感じが楽しみなお話でした。2013/09/05
ほーりえ
94
まあまあ。相変わらずギャグパートは笑ってしまう。人間関係がちょっとドロドロしてきたけど、最近ハーレムものが多いせいか（というかこのシリーズもそうなんだけど）、こうやって距離感を意識しながらも青春している感じが現実っぽくて人間っぽいなと思った。2013/09/05
T.Y.
90
三方一両損、それが共同体を成立せしめるために必要な“正しくない”解決。どうにか元通りの隣人部が揃ったところで、以前と同じような遊びを反復して（まさかのロマ佐賀ふたたび）人間関係の変化を印象付ける手腕は、いつものことながら堂に入ったもの。比率は減っているがギャグ部分も相変わらず笑える。後半では外部の共同体たる生徒会との接触、そして明かされる夜空の過去。あとがきにもある通り、「友達の友達は友達じゃない」という面倒さを含みつつも、新しい関係も見せてくれて楽しめた。何だかんだで夜空は愛されているのだが……2013/08/25
