動物行動の観察入門―計画から解析まで

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  • サイズ A5判/ページ数 220p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826901833
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C3045

内容説明

動物行動学の第一人者による待望の入門書。計画の立て方から仮説の検証、統計を用いる簡単なデータ解析まで、系統的な観察研究のポイントを網羅したコンパクトな解説書。動物福祉の観点から「観察」の重要性が高まっている現在、行動科学に携わるすべての人に必携の書。

目次

第1章 観察の有用性
第2章 適切な問いかけ
第3章 1例の観察で十分な場合
第4章 観察計画の3原則
第5章 観察項目の絞り込み
第6章 実施計画書の作成
第7章 農場や動物園、野生下で観察する
第8章 観察結果の解析
第9章 観察を深める
第10章 観察の未来を展望する

著者等紹介

ドーキンス,マリアン・S.[ドーキンス,マリアンS.] [Dawkins,Marian Stamp]
オックスフォード大学で動物行動学を学び、1998年より同大学動物行動学教授。2009年に動物行動学の業績によりニコ・ティンバーゲンメダル、2014年に動物福祉の業績により英帝国勲爵士(CBE)を受賞している。主な研究分野は動物福祉、動物の意識、群れの同時性など

黒沢令子[クロサワレイコ]
鳥類生態学研究者、翻訳者。米国コネチカットカレッジで動物学修士、北海道大学で地球環境学博士を取得。現在はNPO法人バードリサーチの研究員の傍ら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

家の中のぱっぽ

1
本書は動物観察の意義や本質について、平易で分かりやすく記述してあります。本書でも記述している通り、学部生や修士の院生が研究を行うに当たっての計画や仮説立てに非常に参考になります。研究者も初心に帰って読んでおくのもオススメです。2020/08/06

ぴょんpyon

0
科学というのは操作実験によって為されるべきだとか、検証実験のできないもの(観察など)は科学的ではないだとか、そういったことがしばしば言われます。しかし本書は、「観察」がいかに科学にとって重要かを説きます。観察のポイント、計画の立て方、研究としての観察の深め方と初学者に向けた良い解説がなされます。第8章の仮説検定については誤解を招く記述が多いため、むしろ読み飛ばした方が良いでしょう。2017/07/18

こてお

0
読んだー。観察計画の入門書。 がんばって計画立てて研究しよう。 例がたくさん載っててよかったです。統計のこととかだんだん同じこと何度も言ってるような感じになるけど、それでもわかりやすかったです。2016/03/28

石臼

0
表題どおりの内容で期待を裏切らない。動物行動の観察に基づいた研究を行いたい人が、その手法や注意点について学ぶための一冊。2015/11/20

Schwarzeon BLACKY

0
生命科学系の学部生向けの本ですが、あえて動物の写真を取るマニアが読んだ感想。被写体の動物を撮影するときに当然観察はするのですが「撮りたい写真」に対してロケハンを行うときも「行動」が重視されるので、目的の行動が起こる要因や発達を仮説として建ててそれに対して必要なデータを撮るプロセスは転用できると感じました。個人的には意外と観察手法が体系的かつ平易な文章でまとまってるという印象を受けました。なお理科系の目線で見ると案外動物以外の観察にも(特に大量のデータを扱う場合)転用できる本だなと2020/03/08

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