内容説明
本書では、初めて総合的な学習に取り組んだ1人の教師を通して、カリキュラムをデザインし、子ども用ポートフォリオを実践していく過程を描いています。学習ファイルからポートフォリオへの転換の仕方やポートフォリオ検討会などの教師の力量形成法を事例にそって詳しく紹介しました。初級から中級、上級へと段階的に無理なくステップアップを図っていくための方法を具体的事例も示しながら説明しています。
目次
第1章 なぜ総合的な学習でポートフォリオが必要か
第2章 ポートフォリオの準備
第3章 総合的な学習のデザインと実際
第4章 ポートフォリオ初心者向け講座
第5章 ポートフォリオ経験者向け講座
第6章 教師の力量形成の手だて
著者等紹介
安藤輝次[アンドウテルツグ]
1950年、大阪府生。ジョージア大学研究助手、大阪市立大学大学院博士課程単位取得退学。現在福井大学教授、同大学附属中学校長。著書に『同心円的拡大論の成立と批判的展開』(風間書房、1993年)、共著に『統合学習のためのポートフォリオ評価』(黎明書房、1999年)、論文に「アメリカ小学校社会科における統合の共通基盤と検討課題」(カリキュラム研究創刊号、日本カリキュラム学会、1992年)、「アラン・グリフィンの歴史教師教育論」(アメリカ教育学会紀要第8号、アメリカ教育学会、1997年)、「ポートフォリオ評価法によるカリキュラム改革と教師の力量形成(I)―エッセンシャル・スクール連合の試み―」(福井大学教育実践研究第22号、1998年)などがある
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