内容説明
アクティブラーニングは今や大学教育喫緊の課題であり、すでに多くの大学で、教授の講義を一方的に「聴く」受動的授業から、学生が「書く・話す・発表する」活動もおこなうアクティブラーニング型授業への移行が試みられている。だがその多くは蓄積された知識伝達という教授的視座に今なお縛られている。本書はアクティブラーニングの理論的整理を進めつつ、教授的視座からの学習的視座へのパラダイム転換、すなわち学生が知識だけでなく、現代的な技能・態度(能力)をも身につけ、経験を組織化して成長する、まさに学びと成長のためのアクティブラーニングの推進を力説するとともに、そのためのアクティブラーニング型授業の変革・向上を主唱する理論的・実践的な体系書である。
目次
第1章 アクティブラーニングとは(アクティブラーニング研究・実践の隆盛;アクティブラーニングの定義)
第2章 なぜアクティブラーニングか(教授学習パラダイムの転換;社会の変化に対応して)
第3章 さまざまなアクティブラーニング型授業(アクティブラーニング型授業の技法と戦略;アクティブラーニング型授業の実際;近接概念の相違)
第4章 アクティブラーニング型授業の質を高めるための工夫(学習内容の深い理解を目指す―ディープ・アクティブラーニング;授業外学習時間をチェックする;逆向き設計とアセスメント;カリキュラム・コースシステムとして発展させるアクティブラーニング型授業;アクティブラーニングのための学習環境の整備;反転授業をおこなう)
第5章 揺れる教授学習観―筆者のリプライ
著者等紹介
溝上慎一[ミゾカミシンイチ]
京都大学高等教育研究開発推進センター教授、京都大学博士(教育学)。1970年生まれ。神戸大学教育学部卒業、1996年京都大学高等教育教授システム開発センター助手、2000年講師、2003年助教授(准教授)、2014年6月より現職。大学院教育学研究科兼任。大阪府立大学高等教育開発センターIR顧問。日本青年心理学会常任理事・編集委員、大学教育学会常任理事・編集委員、“Journal of Adolescence”Editorial Board、“International Conference on the Dialogical Self”Scientific Committee委員。公益財団法人電通育英会大学生調査アドバイザーほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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