内容説明
「評定」から「改善」へ―初中等校認証評価の具体的展開。日本の学校評価は「アカウンタビリティ」に関心が集中する結果、評価が限定された指標によるスナップショットの「評定」に陥る傾向がある。一方、アメリカの学校認証評価は初中等校に広く普及し、「評定」から「改善」へと大きく展開している。このようなアメリカの学校認証評価の研究は極めて乏しい。本書は、等閑に付されてきたアメリカの初中等校認証評価の変容に注目し、個々の学校の具体的「改善」を目指す取り組みの実際を考察した初の研究であり、まさに時宜に叶った、必読の書である。
目次
第1章 地域協会による認証評価の発展と特徴(各地域協会の活動と学校認証評価の仕組み;地域協会による認証評価活動の内容比較 ほか)
第2章 学校改善のツールとしての認証評価の展開―AdvancEDの創設に着目して(AdvancEDの創設―北中部協会と南部協会の統合;AdvancEDによる学校認証評価の仕組み ほか)
第3章 アカウンタビリティ制度の展開と認証評価―州・学区・学校での取り組み(学校認証評価制度の全体像と今日的変容;認証評価と州アカウンタビリティ制度との関係 ほか)
第4章 アメリカにおける学校認証評価の現代的展開―全体総括(認証評価の概念とアカウンタビリティの概念;学校認証評価の現代的動向 ほか)
著者等紹介
浜田博文[ハマダヒロフミ]
筑波大学人間系教授。1961年生。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。博士(教育学)。専攻:学校経営学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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