内容説明
従来多くの大統領の再選を阻んできた経済低迷の中、オバマは2012年選挙でなぜ勝ったのか、また共和党の下院支配という「分割政府」の下、その政策理念をどう推進してゆくのか―選挙の争点、メディアの役割、両党の選挙戦略、市民各層の投票行動等、本書の多面的分析から見えてくる、わが国にも大きく影響するアメリカ政治の実際と“オバマ後”の展開の可能性。
目次
第1章 2012年共和党大統領候補者指名の分析
第2章 2012年選挙とメディア:争点と新しい変化
第3章 選挙アウトリーチと2012年オバマ再選選挙
第4章 悪い経済状態にもかかわらずなぜオバマが勝ったのか:Waseda American Voter Survey 2012の分析
第5章 連邦議会指導部によるコミュニケーション戦略の発達と2012年連邦議会選挙
第6章 オバマ政権2期目の外交課題
第7章 評価と展望:連邦政府の機能障害の克服と“オバマ後”のアメリカ政治
著者等紹介
吉野孝[ヨシノタカシ]
1954年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院政治学研究科博士後期課程修了。1984年から1986年までウィスコンシン大学(マディソン)政治学大学院留学。1991年から1993年までジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)客員研究員。1995年より早稲田大学政治経済学術院教授。専門は、英米政治学、政党論、アメリカ政治
前嶋和弘[マエシマカズヒロ]
1965年生まれ。上智大学総合グローバル学部教授(2014年4月から)。上智大学外国語学部英語学科卒業後、新聞記者を経て1994年渡米、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。敬和学園大学、文教大学を経て現職。専攻はアメリカ現代政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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