内容説明
3・11の惨害に多くの科学技術者、教育者は心を痛め、原子力ムラの体質、自然への無力さも見た。限定的な専門知では近未来に備えられない。総合的知性=知識人としての教養、事実直視・関係益排除の技術論理、換言すれば技術者の生涯学習が不可欠。本書は、2000人に及ぶ大卒・院修技術者の意見から、新たな技術教育と教養形成を方向づける実証的研究。
目次
第4章 分析4:大卒技術者の「学び」の構造と大学への要求―A大学工学系卒業生への追跡調査結果の分析(A大学の工学系を卒業した技術者の全体像;技術者の「意味ある学習経験」と「生涯学習」との落差―A大学工学系卒業生にとっての学びと職場の位座;技術者の「工学教育改革」に対する意見―A大学工学系卒業生におけるその内容分析;現代を生きる工学系技術者の「学び」と「教養」―A大学出身技術者における教養観調査をとおして)
著者等紹介
小林甫[コバヤシハジメ]
北海道大学名誉教授、元松山大学特任教授、博士(文学)。1940年、東京市中野区生まれ、戦後、横須賀市逗子町に移る。横須賀高等学校を経て北海道大学教養部理類入学。1965年、同大文学部哲学科西洋哲学専修科を卒業、北海道深川西高等学校教諭(社会科、生活指導)。1973年、北海道大学教育学部助手(生活教育講座=教育社会学研究室)、札幌商科大学人文学部人間科学科を経て、北海道大学教育学部助教授・教授。1996年、北海道大学高等教育機能開発総合センター教授(生涯学習計画研究部)、2004年に北海道大学大学院(文学研究科教授社会システム科学講座)を定年退職。2005~2010年度、松山大学特任教授(大学院社会学研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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