内容説明
国際法を強化・発展させるのは市民自らの力だ。世界秩序の要である国際法の強化のため、今求められているのは何か―初版以来10年例年増刷を重ね、市民の目線に立ち国際法の意義と役割を、わかりやすく解き明かしてきた本書の持つ意味は、その点でもきわめて大きい。地球空間秩序に関する章の新設等、グローバリゼーション、環境問題、人権の「主流化」はじめ、最近の展開を踏まえ適切な改訂・増刷を行った最新第3版。
目次
国際法はどのように発展してきたのか?―伝統的国際法の性格
現代国際法はどのような特徴を持っているか?
国際法はどのように創られ、どのように適用されるか?
主権国家はどうなるの?―現代国際法と国家の位置
地球の空間はどのように配分されているか?
東と西?南と北?―人権の国際的保護の発展
国際法で個人を裁く?―国際刑事裁判所設立の意義
国際法を緑にする?―地球環境の国際的な保護
国際社会の司法権?―国際紛争の平和的解決と国際裁判
どのように戦争をなくすか?―安全保障の考え方
戦闘中でもルールはあるの?―国際人道法の発展
世界の中で日本はどうする?―国際法と日本の立場
私たちに何ができるの?―国際法と市民の役割
著者等紹介
松井芳郎[マツイヨシロウ]
1941年、京都府生まれ。1963年、京都大学法学部卒業。現在、立命館大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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