内容説明
めまぐるしく変動する社会システムの液状化のなか、従来自明であった「大人」の輪郭、そして「大人になることの道筋」が見えなくなっている。そんな中、学校・社会から浴びせられる「個の自立」、「知力の獲得」の強制は、子ども・若者を一層傷つけ、孤立化させる。大人になることに苦しむ子ども・若者たちの自己形成のために、本書は様々な臨床的空間で、関係性(絆)の築きを探求した労作。
目次
序章 変容する子ども・若者の自己形成空間
第1章 子ども・若者の居場所
第2章 子どもとメディア空間
第3章 グローバル社会と若者の傷つきやすさ―看護学生の経験が生成される臨床の場から見えてきたこと
第4章 子どもの物語/学校の物語―非定住の自己形成と多様化する学校
第5章 “大人になること”の難しさ
第6章 臨床空間としての学校―教育困難校と歓待の倫理
著者等紹介
高橋勝[タカハシマサル]
1946年、神奈川県生まれ。東京教育大学大学院教育学研究科博士課程修了。愛知教育大学助教授を経て、横浜国立大学教育人間科学部教授。教育哲学・教育人間学専攻。教育人間学の視点から、子ども・若者の自己形成空間を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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