原爆を投下するまで日本を降伏させるな―トルーマンとバーンズの陰謀

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794214089
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

出版社内容情報

「降伏しないから落とした」のではなく「落とすために降伏させなかった」のだ!!

トルーマンはなぜソ連参戦の期日に拘泥し、「ポツダム宣言」から天皇の地位保全条項を削除したのか。大統領と側近バーンズの動きを繋げ、その作為を解明。通説を覆し、太平洋戦史を一変させる新解釈を示す。

【著者紹介】
1929年生まれ。著書に『「反日」で生きのびる中国』、『毛沢東五つの戦争』、『シリーズ昭和二十年』、『日米開戦の謎』など。

内容説明

トルーマンはなぜ人口稠密な日本の都市に無警告で2発の原爆を投下したのか。なぜそれは8月6日、9日でなければならなかったのか。そして戦後、百万のアメリカ兵を救うために原爆を落としたとの虚構が、あるいは首相鈴木貫太郎はポツダム宣言を黙殺したという伝説が流布されることになったのはなぜなのか。原爆投下にいたる4つの日付けを手がかりに、トルーマンとその最側近バーンズ国務長官が密かに進めていた計画の核心に大胆な解釈を加え、真相に迫る。太平洋戦史を一変させる労作。

目次

序章 六月二十二日、天皇、「時局収拾」を求める
1 一号作戦(国民政府、中共党、アメリカの三つ巴の争いのなかで;尾崎秀実が考えたこと、やったことは;第八十七回臨時議会、それと比べて中共党七全大会は)
2 グルーか、スターリンか(グルーの構想、それに対応する近衛・吉田の計画;戦争をやめるべきだと皇太后は説いた;頼みはグルーか、それともスターリンか ほか)
3 トルーマンとバーンズ(なぜかトルーマンはソ連参戦の期日を知りたがる;なぜかトルーマンは「七月十五日」に拘泥する;トルーマンの予定表の「八月一日」と「八月八日」 ほか)

著者等紹介

鳥居民[トリイタミ]
1929年、東京生まれ、横浜に育つ。日本および中国近現代史研究家。夥しい資料を渉猟し、徹底した調査、考察をもとに独自の史観を展開。2004年に上梓した『「反日」で生きのびる中国』では、95年から始まった江沢民前国家主席による「愛国主義教育キャンペーン」の狙いを、毛沢東、〓(とう)小平がおこなってきた統治手法に比して考究。反日デモで現実化した恐ろしい事態を正確に予測した。その分析は、日本における対中認識の一つの趨勢をつくった
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