内容説明
麻疹(はしか)、鳥インフルエンザ、BSE、O157をはじめ感染症について解説し、対処方法を紹介。新型インフルエンザ(H1N1)の項を加えた改訂版。
目次
第1章 感染症と人間、その壮絶な戦い
第2章 病原微生物と免疫の世界―敵を知り己を知る
第3章 日本の患染症対策―伝染病予防法と感染症法
第4章 日本人を襲うさまざまな感染症
第5章 終わらない性感染症とエイズ
第6章 環境の変化と感染症
第7章 二一世紀の感染症の世界は?
おわりに―二一世紀の人々と感染症
付 四類・五類の感染症の説明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まちこ
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とりあえず敵を知るところから始めよう、と思って読みました。生物のことなんか何も覚えてない素人にもわかりやすい、寄生虫・真菌・原虫の真核生物と原核生物の細菌、更にウイルスの違い、特異免疫と非特異免疫からやってくれます。白眉だった箇所から少し「結核とエイズや高齢者のMRSAの関係が端的に示しているが、免疫能が低下すればいつでも感染症は忍び寄ってくることになる。ワクチン行政が機能しなければ、日本でさえも爆発的な流行が再燃する」最も怖いのは致死率50%のエボラ出血熱が空気感染化すること、という指摘が恐ろし過ぎ。2020/03/07