内容説明
ベクトル空間は、理解しやすい数ベクトルから始め、だんだん抽象度を上げて解説。そのほかの抽象代数の概念(群・体・テンソル)は、ベクトル空間に関連付けながら解説。具体的な計算・図形的な意味・ベクトル空間との関連などを通して、「抽象代数」の概念を実感をもって理解できるようになります。
目次
第1部 数ベクトル空間(n次元の空間を理解する;空間を測る;行列による変換を視覚的に見る ほか)
第2部 群と体の幾何学(群と行列;複素数と四元数と回転)
第3部 抽象的なベクトル空間(抽象的なベクトル空間;テンソル積とテンソル空間)
著者等紹介
飯高茂[イイタカシゲル]
1967年東京大学数物系大学院数学専攻修士課程修了、東京大学理学部助手、助教授を経て、1985年学習院大学理学部教授。2013年学習院大学名誉教授。理学博士
松田修[マツダオサム]
1999年学習院大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。2010年津山工業高等専門学校一般科目教授。2016年津山工業高等専門学校総合理工学科教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Z
6
ちょっとした予備知識はいるが、問題→解法→一般化といった形で、ベクトル空間、抽象代数、テンソル空間を解説していく形の本で、分かりやすいと思う。四元数(ベクトルが生まれる前に使われた、複雑な演算を備えた数の組)が具体的にゲームのプログラミングに使われているとは知らなかった。2018/10/04
こたろう
2
誰向けにどの用途で書かれた本かナゾ…少なくともこの本だけで、行列、群論について学ぶのは難しく、説明も部分的なものが多く、また例題・図による解説も少ない。説明がわかりやすいわけでもないので、他の良書を読んだ方が、時間とお金には良い。2018/01/20