内容説明
寒冷地に紡がれてきた心と暮らしの物語―地球温暖化の影響が最も顕著に現れると予測される極北地域、そこで水そして雪・氷に囲まれて暮らす人々は、その自然環境にどのように対峙し、物語や伝説の中にどう描きだしてきたのか。北方に生きる人々の自然観・世界観をフィールドワークや文献資料を通して垣間見ることで、これからの人間と自然環境の共存のあり方を考える。本邦未紹介の伝説・伝承を多数収録。
目次
第1部 北のことばと語りの世界(アイヌ;ウイルタ;ニヴフ;イテリメン;アリュートル;ユカギール;サハ―民話と伝承;サハ―歌謡と口琴)
第2部 北の神話とフォークロア(ロシア;北方の諸民族)
著者等紹介
山田仁史[ヤマダヒトシ]
1972年生まれ。東北大学大学院文学研究科准教授。専門は宗教民族学・宗教人類学
永山ゆかり[ナガヤマユカリ]
1969年生まれ。北海道大学大学院文学研究科助教。専門は言語学・アリュートル語
藤原潤子[フジワラジュンコ]
1972年生まれ。総合地球環境学研究所上級研究員。専門は文化人類学・ロシア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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