内容説明
『先代旧事本紀』という不思議な本がある。この本は、いつ、誰によって書かれたのか?神武天皇よりも前に、物部氏の祖・饒速日の尊が、畿内へ東遷降臨した…この伝承は、どこまで信用できるのか。饒速日の尊と皇室の祖・瓊瓊杵の尊とは、兄弟なのか。饒速日の尊が、河内の国の哮峰に天下った…この哮峰は、どこなのか。饒速日の尊を、登美の白庭の邑に埋葬した…この登美の白庭の邑は、どこなのか。本書は、これらの疑問のすべてに答える。
目次
プロローグ ふしぎな書物『先代旧事本紀』―『先代旧事本紀』には、「推古朝遺文」がふくまれている!!
第1章 『先代旧事本紀』は、いつ、だれが編纂したか?―成立年代は、八二〇年代で、最終編纂者は、明法博士の興原敏久であろう
第2章 饒速日の尊の降臨東遷伝承―神武天皇よりさきに、物部氏の祖先が、畿内に天下った
第3章 銅鐸と饒速日の尊系氏族―「終末期銅鐸」は、饒速日の尊系の人々が、製作し、使用した
第4章 庄内式土器・銅鏡・鉄と饒速日の命伝承―九州から畿内へ、倭人は、饒速日の命勢力として移動した
著者等紹介
安本美典[ヤスモトビテン]
1934年、中国東北(旧満州)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。現在、産能大学教授。『季刊邪馬台国』編集責任者。専攻は、日本古代史、言語学、心理学
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感想・レビュー
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いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
20
*日本神話*天皇ネタの小説読解の為読了。物部氏…聖徳太子、天皇とも縁があり、蘇我氏と対立関係にあった大豪族。そして、この一族には『先代旧事本紀』という不思議な書物と密接な関係があるとされている。真偽は別として、皇室の祖にまつわるエピソード満載の本書――物部氏の祖、饒速日の尊が、天皇家が大和入りする前に王朝を築いていたとされる内容。勿論、その真偽は定かではない。しかし天皇が大王(おおきみ)と呼ばれていた飛鳥時代以前では、天皇の一族は絶対君主ではなく、数ある大豪族達の一派であった。大和朝廷以前を知る為の良書!2013/06/06
讃壽鐵朗
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饒速日命は実に興味深い人物だ
Ami
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初っ端から『先代旧事本紀』とは何ぞやとの疑問に引き込まれました。物部氏は教科書で聖徳太子と蘇我氏に倒されたと学びましたが、古代日本における物部氏の存在感の大きさに驚かされました。後から日本にやってきたニニギノミコトに国を譲ったとされる饒速日の尊とその子孫である物部氏。全編を通して疑問が提起され解も推定されてますが、断定できる物証が今のところ遺されてない。物部氏と銅鐸の関係、そこから邪馬台国の場所推定にも考察は及びます。古代ロマンです。あと邪馬台国は九州で間違いないと思います。2018/06/11




