出版社内容情報
明和8年、犬が突然、単独で伊勢参りを始めた。以来、およそ100年にわたって伊勢参りをする犬がしばしば現れた。本当にあったヒトと犬の不思議な物語の謎を明らかにする。
内容説明
明和八年四月、犬が突如、単独で伊勢参りを始めた。以来、約百年にわたって、伊勢参りする犬の目撃談が数多く残されている。犬はなぜ伊勢参りを始めたのか。どのようにしてお参りし、国元へ帰ったのか?そしてなぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか?事実は小説より奇なり。ヒトとイヌの不思議な物語の謎を探る。
目次
序章 犬が拝礼した
第1章 「虚説」か「実説」か―明和八年、御蔭参り
第2章 単独で伊勢参宮
第3章 文政13年の御蔭参りと「不思議」の正体
第4章 神宮と犬、千年の葛藤
第5章 ぞくぞく犬の伊勢参り
第6章 豚と牛の伊勢参り
第7章 長旅をする犬たち
終章 犬たちの文明開化
著者等紹介
仁科邦男[ニシナクニオ]
1948年東京生まれ。70年、早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。下関支局、西部本社報道部、『サンデー毎日』編集部、社会部、生活家庭部、運動部、地方部などを経て2001年、出版局長。05年から11年まで毎日映画社社長を務める。名もない犬たちが日本人の生活とどのように関わり、その生態がどのように変化してきたか、文献資料をもとに研究を続ける。07年より会員誌『動物文学』(動物文学会発行)に「犬の日本史」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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