内容説明
明治の柔聖・前田光世がブラジルで死んだのは、スクネ流の奥義によるものかもしれない…伝説の秘伝書を追って、武道家たちの腹のさぐり合いが続く。借金のため、カイザー武藤は東洋プロレスのリングに上がり、苛烈なファイトを見せる。文七は、そのカイザーと東洋プロレス主催の大会で激突することになった。大会開幕―いま、第三試合に登場した伊達潮男は、血みどろで、プロレスラーの魂ごと、激闘していた―。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。77年、SF文芸誌『奇想天外』にて「カエルの死」でデビュー。89年「上弦の月を喰べる獅子」で10回日本SF大賞、98年「神々の山嶺」で第11回柴田錬三郎賞を受賞。「魔獣狩り」「キマイラ」「陰陽師」シリーズなどで人気を博す。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はじめさん
10
天皇家の護衛を務めた一族に伝わる、菊の武術。菊式・スクナ流・淡水、様々な呼称を持つ、その幻の秘技が、明治の折に講道館柔道の創始者・嘉納治五郎の元に秘伝書として渡り、前田光世が渡海する際に選別として贈られていた! んなアホなという設定、秘伝を海外流出させた事により日本より現れた刺客とコンデ・コマの死闘を冒頭で描き、現代軸に戻ればプロレス団体主宰のヴァーリトゥードルールの大会に集う数多の格闘家たち。/ 場の空気を支配するプロレスやべぇ。寝技で柔道家を蹂躙しまくったブラジル人柔術家vsレスラーの決着はしびれた。2016/04/25
0607xxx
8
前作より間が空きましたが、やっぱり面白い!あとがきで、今は亡きPRIDEについて書かれているのは時代を感じさせました。2015/02/19
ツカモトカネユキ
5
2006年発行。初出は2003年から2006年の連載。1985年にスタートしたシリーズですが、物語上では前シリーズも含めて7年ぐらいしか経っていない模様でさすがに難ありです。現実の格闘技界は、大きく変動しており1996年より発行された板垣版「餓狼伝」に引かれる形で展開が広がります。東洋プロレス主催の総合格闘技戦が表上走り、そこでも熱戦が繰り広げられますが、並行してスクネ流菊式を追いかける展開が進みます。純粋な格闘技戦と呪術のような戦いが今後どのように交わるのか。次巻は、総合格闘技戦が中心になりそうです。2026/09/02
史
3
今そこに立つまでの背景。プロレス道。2022/10/16
Tsuka
3
格闘技小説。格闘技は趣味としてやっているが、ファイターの糞根性がビシビシと伝わったきた。まだら牛のおっさんの試合中の心境はわかる。負けたくない…もう体が動かん…息も続かん…と思いながら、あきらめないファイト、素晴らしい! また別角度の話。文章で格闘の動作を表現するというのは難しいなと思いつつ、読み手がそれを理解するのも難しいと思った。しかし文章表現から手をこうやって、足をこうやって動かしていると想像してみると、良いイメージトレーニングになるんだなと思った。2017/09/13




