出版社内容情報
江坂遊[エサカ ユウ]
内容説明
オフィスビルの地下三階にひっそりと佇む店。そこで売られている何の変哲もない折りたたみ傘の値段が、十万円だというのだが…。(表題作)「妻」を名乗る女性から毎日かかってくるようになった電話。だが、その甘い声は妻のものではない。食事に誘うと、やって来たのは見知らぬ美女だった。(「ある日の妻」)ショートショートの魔術師が贈る、魅惑の二十五編を収録。
目次
1 無用の店(無用の店;チクッ;ホクロスイッチ ほか)
2 猫かつぎ(猫かつぎ;夢口譚;舞夢譚 ほか)
3 留奈(留奈;鏡の女;秀逸のメイク ほか)
著者等紹介
江坂遊[エサカユウ]
星新一ショートショートコンテスト’80で最優秀作品賞を受賞。その後、星新一に師事。現在、創作活動もアクティブに継続中で、若手ショートショート作家の育成にも、果敢に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
96
本書におけるベストの選出もなかなか難しいが、その中でも私が思わず「上手い!」と唸った最後のオチが秀逸な「開いた窓」を選びたい。シンプルがゆえに心に残る作品である。名曲「千の風になって」に敢えて真っ向から対抗する内容、といったら穿ち過ぎか。また江坂氏のブラックなオチの作品は妙に生々しさが漂っている。当初の話からは想像もつかないところへ着地し、読後は途方に暮れるような味わいがある。どこか掴みどころがないところもこの作家の特徴か。さて続く第3集へと行きたいところだが、現時点では刊行されておらず、誠に残念。2018/02/01
tomi
39
ショートショート作家・江坂遊のセレクション第2弾。奇妙な味わいがある25篇、それぞれに面白い。「クロネズミの部屋」「猫かつぎ」、鉄道怪談の「臨時列車」、中国の伝奇小説風の「夢口譚」「舞夢譚」などが良かった。2016/12/29
飛鳥
20
クスリと笑っちゃうようなお話もありましたが、全体的にはホラー系とサスペンスに近いような少しぞっとする怖いお話が多かった印象です。2017/05/13
新天地
7
時事ネタを使ったり名前にダジャレや特定の意味を持たせようとするなど星新一とは似て非なる感じがする。オチが途中でわかる話もいくつかあるが、話の運びが上手いのでそれでも十分楽しめる。「缶詰28号」は割と今の子供でも知っているネタなのかなと首をかしげるが好き。「クロネズミの部屋」は雰囲気が良い。「夢口譚」のいかにも中国の伝説的なところが面白い。一番好きな話は「若返り坂」。若さって時を重ねるって何だろう。今回の作品集は猫の話が多いのできっと作者も猫が好きなのだろう。2016/10/14
Tenouji
6
ショートショートが読みたくて、読んでみた。巻頭の「無用の店」については、考えてしまった…突き詰めると、買物の究極の形w?2017/03/01




