内容説明
広告代理店に勤務する薫と乃梨子は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。どちらも、同僚の郁夫に恋心を抱いていたが、ささやかな駆け引きの後、薫が郁夫と結婚して主婦に。乃梨子は独身でキャリアを積み続ける。歳月は流れ、対照的な人生を歩みつつも、相手の生き方を羨んでしまうふたり…。揺れる女性の心をリアルに描く長編小説。
著者等紹介
唯川恵[ユイカワケイ]
1955年、金沢市生まれ。銀行勤務などを経て、’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞して、作家デビュー。以降、等身大の恋愛小説やエッセイで多くの読者を魅了する。2002年『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さてさて
166
『いつの時代も、女は迷いながら生きている。揺れながら、不安に包まれながら、それでも自分にふさわしい生き方を選びたいと必死に考えている』。そんな風に思う二人の女性の人生が描かれるこの作品。そこには、33年という人生を描いていくからこそ見えてくる、まさしく山あり谷ありの人生が描かれていました。あまりに読みやすく綴られる物語に唯川さんの上手さを見るこの作品。人生、いくらでも挽回のチャンスはあるんだ!と勇気づけられもするこの作品。交互に描かれていく二人の女性の人生の中に、人の選択の意味を思う素晴らしい作品でした。2026/02/21
相田うえお
113
★★★☆☆20115【永遠の途中 (唯川 恵さん)】二人の女性が27歳から60歳になるまでを章単位に区切った構成の作品。内容は『隣の芝生は青く見える(の、女性バージョン)』みたいな話。当方的に捻ると『人生の相対性理論』かな。自分の立ち位置から他の人を見る、逆にその人から見た自分、相対する比較対象が無ければ、何も嫉妬したりする事も起きないでしょうに、つい、相手の動きがいい感じに見えるのね。自分は自分!人は人!です。ん〜〜、分岐点で自分が選ばなかった方の人生を歩んだらどうだったか気になりませんか?2020/11/05
ALATA
87
終活へ向けて少しずつ歩みを進める日々。「この人生は果たしてこれで良かったと言えるのだろうか」と考えることがある。恋のさや当てから専業主婦へとなった薫と独身でキャリアアップを続ける乃梨子。仕事、恋愛、結婚、出産といろいろな人生の荒波が押し寄せてくる、本当にこれで良かったのか?永遠ではない、今でも次がある、発展途上であることを思い続けたいと思える物語でした★5※周りに誰かがいる、気遣ってくれる薫の人生が普通と思える自分だがこればかりはリアルにわからない・・・2025/08/08
miww
73
面白かった。同期入社の薫と乃梨子。2人は正反対の人生を歩み始める。結婚し専業主婦になる薫、仕事に生きる乃梨子。お互いに相手に嫉妬、妬み、羨望など様々な感情を抱きながら結局選ばなかったもう一つの人生を思い自分の選択に揺れる。27歳から60歳までの2人、そのどちらにも共感しながら客観視もできるのはこの歳になったからか‥。自分の選んだ人生、自信を持って生きよう。「どんなに悲観的に考えても物事はどうせ何も変わらないのだら、だったら楽観的に生きた方がずっと得だ。」60歳になった乃梨子の言葉、全く同感です。2016/04/12
優希
61
同じ歳の女性2人のパラレルワールドストーリーでした。それぞれ選んだ道があり、ないものを見つけていく。女性の生き方には正解などなく、それぞれが手探りで歩んでいく人生なのですね。2022/08/26
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- 和書
- 〓の弦音 光文社文庫
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- 海のイカロス 光文社文庫




