カッパ・ノベルス
虚の王

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  • サイズ 新書判/ページ数 420p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334073787
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

喧嘩、踊り、酒。“金狼”を組み、渋谷で暴れていたころのすべて。そして、やくざを刺し、少年院へ。今はチンピラの舎弟、覚醒剤の売人。毎日が澱んでいる―新田隆弘は兄貴分の紫原の命令で、高校生が作った売春の組織を探っていた。組織を仕切っているのは渡辺栄司、学業優秀の優男。だが、仲間、女、誰もが彼を怖れ、平伏している。隆弘の拳よりも、何よりも。何故それほどに怖れるのか?「隆弘も栄司を知ったらわかるよ」苛立つ隆弘の前に栄司が現れたとき、破滅への疾走が始まった…。人気絶頂の著者が、十代の心の暗い空虚さ―その闇に潜む戦慄を鋭利に抉り出す問題の傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

スヤスヤzzz

3
暗黒小説といいつつも暴力沙汰だった。救いなく堕ちてく様こそがこの類いのジャンルの醍醐味だけれど、本書の自ら救いをなくしてく主人公はどうも合わなかった。心の支えは誰しも求めるし、それは俺もいつだって欲しい。でも妄信的に信頼する事は間違えてるし、危険なことだなと。2015/12/10

よっちゃん

3
『長編暗黒小説』とある。しかも舞台は『渋谷』。ストーリーが単純だから会話の部分だけ流し読みする。数ページ読み飛ばしてもいっこうに差し支えなし。ただこれも常識人としては拒絶反応が起こる内容でした。どうやら『バイオレンス』と『暗黒』を使い分ける必要があるようです。「虚の王」のヒーローも性格破綻者なんですね。この小説から引用すると「自分にしか関心を持たず、持てず、他人の痛みには無関心なくせに、自分の痛みには異常に敏感だ。人を傷つけてもなにも感じず、自分の欲望を満たすことに腐心している」。なるほど判った。 2003/05/25

きら

3
かつて渋谷で名を轟かせた伝説のチーム、"金狼"メンバーだった隆弘は、現在ではヤクザの下っ端に甘んじていた。だが、異質の存在である栄司と出会ったことをきっかけに、再びヤクザと対立する道へと踏み込んでいく。 馳星周初期の作品だということが、一読しただけでその空気からわかる。最近の馳星周は、器用になって様々な毛色の話を書いていてるけど、この頃はまだ何を題材に書いても、良くも悪くもいかにもって感じだったもんなあ。凄くすっきりしない結末でモヤモヤする。栄司にはもっと痛い目(肉体的な意味ではなく)にあって欲しかった。2012/01/25

zazo嶋

2
圧倒的に救えない世界感。当時の馳氏のお得意の作品。2008/11/05

ゆかり

1
おもしろかったけど、最後もやもやが残る感じ。栄司くんはその後どうなったんだろう。金狼のことをもう少し詳しく知りたかったです。2015/03/09

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