内容説明
さまざまな地域に文字通り「介入する国家」、アメリカ。しかもアメリカは、人びとの意識のなかにも浸透しようとした国家であった。「自らの姿に似せて他国を作り変えようとする衝動」に基づく介入だ。本書では、おもに冷戦後の外交を分析し、「衝動」の輪郭を浮かび上がらせる。
目次
二一世紀もアメリカの世紀か
第1部 介入と孤立のはざまで(アメリカの理念外交とコソヴォ戦争―人道的介入をめぐるアメリカの言説;リベラル・ホークとは何か―人道的な武力介入論;アメリカにおける国連不信と保守派の言説)
第2部 ブッシュ外交の波紋(アメリカの覇権的正義と米欧対立―「力」への依存の衝撃;イラク戦争の脱争点化とブッシュ政権の言説戦略―増派作戦の言説効果の検証;リベラルな帝国是認論―イグナティエフと対イラク武力行使をめぐる論争;中国を見るアメリカの視線―九・一一テロ攻撃後の対中イメージ)
第3部 オバマ外交の射程(「アメリカ後の世界」におけるアメリカ外交―オバマ外交の世界認識;「台頭する中国」をアメリカはどのように対象化しているか―「衰退する大国」の対中イメージ;変わる世界とアメリカの東アジア外交―オバマ政権の対北朝鮮政策への影響;「アメリカの衰退」と日米関係―同盟を漂流させないために)
著者等紹介
中山俊宏[ナカヤマトシヒロ]
1967年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了、博士(国際政治学)を取得。日本政府国連代表部専門調査員、日本国際問題研究所主任研究員、ブルッキングス研究所招聘客員研究員、津田塾大学学芸学部准教授などを経て、青山学院大学国際政治経済学部教授、日本国際問題研究所客員研究員。専門はアメリカ政治外交、日米関係、国際政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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