原子力 その神話と現実 (増補新装版)

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原子力 その神話と現実 (増補新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314010849
  • NDC分類 539.09

内容説明

環境問題を専門とするライターらが一九八〇年に、アメリカの原子力開発の歴史と、原子力産業の構造、そしてそこで繰り返された事故と隠ぺいの実態を告発し、その神話の裏にある現実がいかに危険なものであるかを、豊富な資料をもとに明らかにしたもの。豊富な資料を駆使して、原子力問題のかかえるあらゆる側面を歴史的にとらえた点で、類書にない特長をもっている。

目次

火を好んだ人びと
原子力ルーレット
原子力―神話と現実
人間のもろさと非人間的な技術
人口密集地に近く
隠れる場所とてなく
放送を中断して…
一千年ののろい
熱汚染と放射線の予算
保険と助成金のスキャンダル
枯渇しつつあるウラン
エネルギーの別の道
市民行動
スリーマイル島原発事故の解析

著者紹介

カーチス,リチャード[カーチス,リチャード][Curtis,Richard]
1937年ニューヨーク生まれ。主に環境問題などをテーマにドキュメントや小説を数多く著わしてきたライター

ホーガン,エリザベス[ホーガン,エリザベス][Hogan,Elizabeth]
フィラデルフィア生まれ。「地球の友」や「天然資源保護協会」のメンバーとして活躍

ホロウイッツ,シェル[ホロウイッツ,シェル][Horowitz,Shel]
アメリカの環境活動家でマーケッティング・コンサルタント。ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルなどに寄稿するライターとしても著名で、各種メディアでも活躍。マサチューセッツ州ハドレーの太陽熱利用の家に住む

高木仁三郎[タカギジンザブロウ]
1938年生まれ。1961年東京大学理学部卒。原子核化学専攻。東京都立大学(現首都東京大学)助教授を経て「原子力資料情報室」専従世話人。2000年没

近藤和子[コンドウカズコ]
1944年生まれ。1970年名古屋大学大学院文学研究科修了。西洋史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

1980年に環境問題を専門とする著者らが、当時のアメリカの原子力開発の実態を告発していた。いま私たちが学ぶべきことは何か。

30年前アメリカで鳴らされた警鐘。われわれは「フクシマ」が起きるまで、何をしていたのか!
当時のアメリカの原子力開発事故と隠蔽の実態を告発していた本書の内容は、驚くほど今日の日本の状況に酷似している。私たちは改めてここから「神話と現実」の多くを学ばなければならない。緊急復刊。
アメリカの原子力開発の歴史は、さまざまの神話化の歴史であった。―「原子力はきれいである」「原子力は安全である」「原子力は安い」「原子力がないと、われわれは凍えなければならない」等々。
本書は、環境問題を専門とするライターらが1980年に、アメリカの原子力開発の歴史と、原子力産業の構造、そしてそこで繰り返された事故と隠ぺいの実態を告発し、その神話の裏にある現実がいかに危険なものであるかを、豊富な資料をもとに明らかにしたものだが、その内容は驚くほど日本の原子力開発の状況に酷似しており、「原子力をどうするべきか」を考える際に今なお大きな示唆を与えるものである。

(訳者あとがきより)
本書は原子力平和利用の四〇年間の歴史を批判的に総括した労作である。豊富な資料を駆使して、原子力問題のかかえるあらゆる側面を歴史的にとらえようとした点で、類書にない特長をもっている。
十分な資料に裏づけられているだけに、「これ以上原子力開発を続けるならば、われわれは後戻りのできない恐怖の世界へ突き進まざるを得ない」、「原子力に頼らずに、われわれは十分健全な暮らしを営むことができる」とする著者らの主張は、確かな説得力をもっている。
一九八一年四月                 高木仁三郎

新装版刊行にあたって ― 日本の読者へのメッセージ
まえがき
第1章:火を好んだ人びと
第2章:原子力ルーレット
第3章:原子力- 神話と現実
第4章:人間のもろさと非人間的な技術
第5章:人口密集地に近く
第6章:隠れる場所とてなく
第7章:放送を中断して
第8章:一千年ののろい
第9章:熱汚染と放射線の予算
第10章:保険と助成金のスキャンダル
第11章:枯渇しつつあるウラン
第12章:エネルギーの別の道
第13章:市民行動
付録:スリーマイル島原発事故の解析(R・W・ウェブ)
訳者あとがき



【著者からのコメント】
(新装版刊行にあたって ― 日本の読者へのメッセージ)  シェル・ホロウイッツ
 『原子力 その神話と現実』(一九八〇年)の刊行以来、長い時間が経過している。
 この間、多くのことが変わった。しかし、多くは同じままである。そして相変わらず残っている問題のひとつは、原子力発電に賛成する側の議論にみられる理性の不足である。原子力発電は危険で、非効率的、非経済的であり、先例のない規模で壊滅的な大災害を引き起こす恐れがある。しかも操業中のみならず、将来、数千の原子力発電所の建設が予定されている。すべての問題は、なお存在するのである。
 一方、変化したことのひとつは、より優れた、安全でクリーンなエネルギー技術の出現である。これは良いニュースである。なぜならば、原子力発電所を建設しないとエネルギー不足になるとの脅しが合理的なものではないと、頭の中で整理がつくからである。もうひとつの大きな変化は、温室効果ガスによって生じる気候変動についての問題意識である。この議論は原子力オプションを正当化するためにしばしば使われてきた。これが間違った論理であることをここで明らかにしよう。原子力オプションは、地球温暖化を抑制することに失敗するのみならず、かえって寄与してしまうのである。
 最後に、限られたスペースの中ではあるが、不穏当で敵対する技術を、私たちが共に歩もうとする小道に押し付けようとする企みから、私たち自身を守る市民運動の力についてふれておこう。

【著者紹介】
Richard Curtis
1937年ニューヨーク生まれ。主に環境問題などをテーマにヂキュメントや小説を数多く著わしてきたライター。
Elizabeth Hogan
フィラデルフィア生まれ。「地球の友」や「天然資源保護協会」のメンバーとして活躍。(訳 者)
高木 仁三郎(たかぎ じんざぶろう)
1938年生まれ。1961年東京大学理学部卒。原子核化学専攻。東京都立大学(現首都東京大学)助教授を経て「原子力資料情報室」専従世話人。2000年没。遺志により、現代の科学技術がもたらす問題や脅威に対して、科学的な考察に裏づけられた批判のできる「市民科学者」を育成・支援することを目的とするNPO法人「高木仁三郎市民科学基金」が設立された。主な著書に『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書)、『原子力神話からの解放 日本を滅ぼす九つの呪縛』(光文社)『いま自然をどうみるか 増補新版』(白水社)、『高木仁三郎著作集』全12巻(七つ森書館)等がある。
近藤和子(こんどう かずこ)
1944年生まれ。1970年名古屋大学大学院文学研究科修了。西洋史専攻。
阿木幸男(あき ゆきお)
1947年生まれ。1971年早稲田大学商学部卒業。経済史専攻。