出版社内容情報
ココはお姉ちゃん、ナッちゃんは妹。今度のココの運動会、お弁当はナッちゃんが好きなおいなりさんって。頑張るのはココなのに…
内容説明
「いもうとってかわいいでしょ」みんないうけど、そんなにいいもんじゃない。だってまるでかいじゅうなんだもん。もうすぐあたしのうんどうかい。おべんとうはいもうとがすきなおいなりさん!?おねえちゃんの気持ちによりそって、その成長していく姿を追う。小学校低学年むけ。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
つじむらあゆこ[ツジムラアユコ]
1964年、香川県生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。こどもの本の仕事を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
59
児童書。ココお姉ちゃん③1年生のココは、お母さんが結婚したので新しいお父さんと妹ができた。妹のナッちゃんは3歳なのにココより大きくて、すぐ泣く怪獣。もうすぐ運動会があるけど、ココは運動が苦手なので少し不安だった。それなのにお母さんはナッちゃんのためにお弁当をお稲荷さんにするという。怒ったココはナッちゃんなんかいなくなればいいと願うと、ナッちゃんは風邪をひいて寝込んでしまった。落ち込むココにお父さんは自分も運動が苦手で「似たもの同士だね」と話してくれた▽いい家族。2023/04/25
chiaki
28
普段から妹に鬱憤を抱える長女のために。出来ることが増えてすっかりお姉さんな気分な一年生のココちゃん。だけど、3歳の妹ナッちゃんは姉よりも体が大きく、一度愚図りだすとかいじゅうモード炸裂。両親からご機嫌をとってもらうナッちゃんに納得がいかず、つい思っちゃう"あんな かいじゅう、いなくなっちゃえば いいんだ。"に、長女の気持ちを重ねて、読んでるこっちが泣いちゃいそうでした。運動会で頑張るのは自分なのに!って気持ちにも共感。妹弟に悩む世の姉兄にはもちろん、上の子の気持ちに寄り添える大人にとっても素敵なシリーズ。2019/11/02
みつばちい
10
3年女子に二回に分け読み聞かせ。両親が再婚してからはじめての運動会。新しくできた妹にカッコ悪いところを見せたくないし、自分の運動会なのに妹の好物のお弁当をお母さんが準備するのも気にくわない!そんなモヤモヤした気持ちをお父さんとの会話でゆっくりときほぐし、お母さんの気の利いた行動のおかげですっかり元気になる。シリーズ三作目。2018/05/02
ひまわり
7
「おねえちゃん」になら分かる気持ち。2020/04/22
はなびや
6
いとうみくさん、幼年童話からYAまで守備範囲がひろい。小学1年生という設定だけれど、上の年齢の子どもにも支持されそうな内容。2021/01/30