出版社内容情報
東京大学での講義をもとに書き下された教科書.第2次世界大戦前夜までのヨーロッパの近・現代の歴史を,中小諸国をも含めて,いきいきと描き出す.スケールの圧倒的な広さと緻密な論理とで構成された本書は,まさに「生きた政治学」へのすぐれた入門書といえよう.
内容説明
歴史が政治学と出会うとき、ヨーロッパ近・現代の歴史を一貫した視座のもと、いきいきと描き出す。
目次
1 理論的枠組
2 政治的近代化の展開
3 ポリアーキーの成立
4 民主化の停滞
5 中小国デモクラシーの発展
6 ヨーロッパ大陸の東と西
7 抵抗と変革
8 第一次世界大戦
9 革命の発生
10 戦後政治の不安
11民主主義体制の安定
12 デモクラシーの崩壊
13 危機克服のための選択
14 権威主義体制への傾斜
15 ファシズムと第二次世界大戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sherlock Holmis
2
10年以上にわたる積ん読に終止符。この時代に欧州から学び取れるものがあるのかという根本的疑念はあるが、書名の通りこれはひとつの研究アプローチとしての「歴史政治学」の試みであり、その格好の対象としてかつて‘文明‘の先端とみられていた地域が選ばれている、とみるべきかもしれない。世界史の授業以来で目にする人名・イベント名も多く現れノスタルジックな気分に覆われたが、当時は未熟さゆえ思い至らなかった問題意識を持って読むことができ、社会科学分野に対して元来自分の持っている知的好奇心をいたく刺激された。2023/10/14
check mate
0
「理論」ってなんだ2019/05/01